ボルボが自転車も認識してブレーキをかけるシステムを市販車に採用

 ボルボカーズがジュネーブモーターショーにおいて、2014年から発売するV40、S60、V60、XC60、V70、XC70、S80に『歩行者・自転車検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システム』を搭載予定としていることを発表しています。

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ボルボの衝突被害軽減ブレーキは、ミリ波レーダーとカメラを併用して前方の状況を認識するものですが、制御プログラムを進化させることで、自転車検知を可能にしたといいます。

ボルボカーズによれば、ヨーロッパでは交通事故で亡くなったサイクリストの約半数は、自動車との衝突によるものということです。日本でも自動車との衝突によりサイクリストが死亡してしまうケースは少なくありません。

イタルダの発表によれば、2010年で、その死亡者数は584名、交通事故死亡者の13%にもなるといいます。また自転車乗車中の事故による死亡者数はアメリカよりも多く、ヨーロッパ各国と比べても倍以上になっているのが現状ということです。

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「衝突しないクルマ」の開発をビジョンに掲げるボルボらしいテクノロジー、新しい歩行者・自転車検知によるオートブレーキ技術は事故件数、死傷者数を減らすことにつながることが期待されます。

 (山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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