新型クラウンで豪快な加速を堪能するなら3.5Lガソリンだが乗り心地は?

新型クラウンでもハイブリッド人気は健在です。ガソリンかハイブリッドで迷ったならガソリン高のいま、燃費がよくしかもレギュラーガソリンを指定するハイブリッドを選ぶのは賢い選択かも知れません。

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しかし、豪快な加速フィーリングを堪能するならアスリートに搭載されている「2GR-FSE」の3.5Lガソリンで決まりです。レクサスGSやマークXなどにも積まれているエンジンでトヨタでは失礼ながらよく回り、気持ちのいい回転フィールを味わえます。最高出力315ps/6400rpm、最大トルク377Nm/4800rpmのスペックはレクサスGSよりもデチューンされていますが、トヨタ86でもお馴染みの直噴システム「D-4S」を搭載し、燃費と高出力の両立を図っているのが特徴。

その走りは、「ノーマル」モードでも十分過ぎるもので、「エコ」でも市街地はもちろん高速でも容易に流れに乗ることができます。その真価は「スポーツ」で存分に味わえますが、日本の公道で実用上は必要ないほどの加速レスポンスを8速ATが引き出してくれます。

乗り心地ですが、BSの「ポテンザRE050A」の18インチを履いている割には角が取れていて感心させられます。でも、個人タクシーなどで後席にもし座るならロイヤルの方がいいかもしれません。11代目くらいまでの“フワンフワン”のダンナ仕様ではありませんが、ロイヤルの乗り味とハンドリング性能のバランスは、熟成の極みに達していると思います。

クラウンのガソリン仕様とハイブリッドを乗り比べると、やはり気になるのがガソリン仕様にいまどきなぜアイドリングストップが付いていないのか? という点。ガソリン高のご時世、いくらクラウン乗りとはいえ、数%でも燃費が向上するのであれば欲しいのがユーザー心ではないでしょうか?

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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