日本での車名も「ヴォーグ」が取れ、「レンジローバー」に統一された新型ですが、オールアルミ製モノコックボディによるダイエットなどで最大420kgも軽量化されたのも話題のひとつです。
燃費も従来よりも約8%向上していますが、それでも5.3〜5.8km/Lといまの時代感覚からすると少し物足りないかもしれません。しかし、あれだけの巨体を5LのV8 NA(375ps)もしくは、5LのV8スーパーチャージャー(510ps)で過給して豪快に走らせるわけですから当然ともいえます。
しかしついに、レンジにもシリンダーレスの排気量ダウンサイジングの波がやってきました。3LのV6スーパーチャージャーを搭載、最大出力は340ps、CO2排出量は254g/kmと5LのV8 NAよりも15%低減。アイドリングストップも搭載し、燃費向上も間違いないはず。
注目の動力性能は0-100kph加速は7.4秒。ドライバビリティはV8の自然吸気と遜色ない上に、スーパーチャージャーの過給で効率良く高い出力を発生するとのことです。
日本への受注や納車開始時期は未定ですが、ディーゼルハイブリッドとともにレンジローバーの裾野を広げる切り札になるかもしれません。
(塚田勝弘)