レンジローバーにもエンジン・ダウンサイジングの時代が到来

日本での車名も「ヴォーグ」が取れ、「レンジローバー」に統一された新型ですが、オールアルミ製モノコックボディによるダイエットなどで最大420kgも軽量化されたのも話題のひとつです。

燃費も従来よりも約8%向上していますが、それでも5.3〜5.8km/Lといまの時代感覚からすると少し物足りないかもしれません。しかし、あれだけの巨体を5LのV8 NA(375ps)もしくは、5LのV8スーパーチャージャー(510ps)で過給して豪快に走らせるわけですから当然ともいえます。

しかしついに、レンジにもシリンダーレスの排気量ダウンサイジングの波がやってきました。3LのV6スーパーチャージャーを搭載、最大出力は340ps、CO2排出量は254g/kmと5LのV8 NAよりも15%低減。アイドリングストップも搭載し、燃費向上も間違いないはず。

注目の動力性能は0-100kph加速は7.4秒。ドライバビリティはV8の自然吸気と遜色ない上に、スーパーチャージャーの過給で効率良く高い出力を発生するとのことです。

日本への受注や納車開始時期は未定ですが、ディーゼルハイブリッドとともにレンジローバーの裾野を広げる切り札になるかもしれません。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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