新型Aクラスは座ってもスポーティだが死角に注意

先代の2台とうってかわってワイド&ローのエクステリアが印象的なAクラス。とくに「A180 BlueEFFICIENCY Sports」は、カーボン調のインパネトリムとスポーティなエアアウトレットがなかなか刺激的で、インテリアもレーシーな雰囲気を醸し出しています。何よりもドラポジがスポーツカー的になったのが、先代との大きな違いです。

着座位置はシートを下限まで下げるとかなり低く、ステアリングは直立気味で足を投げ出すような着座姿勢になります。身長171cmの私はそれだとあまりにも前方視界が心許ないですから、シートリフターを使って上げていって適正なポジションを得ますが、あまりシートを上げると当然頭上が狭くなりますし、ルーフの先端が視界に入ってきてしまいます。この低く座らせて適切なポジションを取らせることからもスポーティな方向に振っているのがよく分かります。

さらに、ダッシュボード上辺も高めなのでボンネット先まで見切ることは当然無理ですが、それよりも気になるのが後方斜めの視界で、太めのCピラーが視界に制約をもたらします。

そこで車線変更時などに重宝するのが、斜め後方にクルマがいることを知らせる「ブラインドスポットアシスト」。ドライバーが死角にいるクルマに気がつかずにウインカーを出すと、ドアミラー内蔵のインジケーターが警告音とともに点灯します。万一の時にシートベルトの効果を高める「プレセーフ」などとのセットオプションですが、ぜひ装備したいところ。

ちなみに後席は、私がドラポジを決めた後ろの後席には、膝前に10cm強、頭上にも10cm強の余裕が残りますから大人でも十分座ることができますが、広さはもちろんBクラスの方が上です。もし乗降や居住性、荷室の広さなどを重要視するのであれば、Bクラスも検討したいものです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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