日産が2月4日、2012年度の世界販売台数を発表しました。同社の発表によると、ルノー・日産アライアンスの世界販売は新興国、及び米国市場の好調により、欧州で長引く販売不振が相殺され、過去最高の810万台に。
810万台の内訳は日産が前年比+5.8%増の494万台、ルノーグループが前年比-18%減の255万台、ロシアのアフトワズが前年比-5.5%減の61万台となっています。
これにより、2012年度の世界販売台数上位1~5位が確定。日産は2011年度の世界販売台数(802万台)比で+1%増となったものの、ライバル他社の追い上げにより、3位から4位に後退する結果に。
〔世界販売台数順位〕
1位:トヨタ(975万台)
2位:GM(929万台)
3位:VW(907万台)
4位:ルノー・日産(810万台)
5位:HYUNDAI・KIA(712万台)
日産と3位のVWの間には100万台弱の開きが有り、今後は欧州市場で昨年2位の販売台数を誇るルノーの動向が気になるところ。
おりしもルノーは「フランス政府が雇用維持でルノーに日産車の生産を要請 !?」や「仏自動車工場で従業員らが抗議デモ ! 労使の対立が鮮明に !」でもお伝えしたとおり、経営再建に向けた大規模なリストラを発表後、工場で従業員1000人規模の抗議デモが発生するなど予断を許さない状況。
一方、アフトワズを含むルノー・日産アライアンスの主要市場は下表のとおり中国と米国となっており、今後もこの地域での販売規模拡大や伸びが期待できるロシアやブラジル市場で、低迷するフランス市場を如何にカバー出来るかが焦点となりそうです。
2013年も既に2月に入り、熾烈化する各社の世界レベルのシェア争いに今年も要注目です。
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