砂漠から極寒の地へ、気温差70度に対応するクルマの準備とは?【FORESTER LIVE】

2万キロを走り、無事にオーストラリア大陸を走破したフォレスターライブ

 

次のステージは真冬の北欧で、約2週間の一時休息&準備を経て1月末からスタートする予定と発表されています。

現在はその準備期間ということで、今回は、オーストラリア終了から欧州スタートまでの2週間のバックステージ事情を紹介しちゃいましょう。公式サイトでは決して知ることとのできない、クリッカーだけの裏ネタですよ。

まず車輌がどうなっているか? 車輌は、オーストラリアの現地ディーラーの設備を借りてしっかりとメンテナンスを実施。一部の部品や調整をオーストラリア仕様から北欧仕様に変更して北欧にヒョイッと送られます。

1月10日付けのレポートによると、新しいタイヤやヘッドライトなどが用意されていますね。タイヤは、雪&氷に対応するためのスタッドレスタイヤ、ヘッドライトは右側通行用のタイプです。

ヘッドライトも??

実は、ライトの光は左右対称に明るくなるのではなく、対向車が眩しくならないように反対車線側を一部カットしているんです。だから日本同様に左側通行だったオーストラリアから右側通行の地域へと入る際は、ライトの変更(クルマによっては調整)が必要ってことなんですね。

あと、ナビも現地に対応したものへ交換されます。

オーストラリアから北欧へはどうやってフォレスターを運ぶか?
本来なら走っていけるといいのですが、さすがに海があるので自走はできません。
しかも、次のスタートまで2週間と時間も無いから船に乗せて運ぶのも厳しい。

というわけで、ビューンと飛行機に積んで運んじゃいます。

以前レポートしたように、車輌は旅行者の所持品という扱いになるので通常の輸出入ほど手間は掛かりません。が、それでも国をまたぐ手続きなどにちょっと時間が必要です。

 

キャラバン隊スタッフは何をしているのか?

日本に一時帰国しているそうです。2ヵ月ぶりに。

きっと今ごろ、ゆっくりと休み、日本の食事と空気を満喫し、次なるステージへとエネルギーチャージしている頃でしょう。温泉にでかけているかもしれませんね。もしくは、家族サービスさせられているのかも(笑)

 

時には摂氏50度にもなったオーストラリアと極寒の北欧の気温差は、70度にものぼります。にもかかわらず、走行関連で変更するのはわずかタイヤだけ。それだけで対応できちゃうのだからクルマって凄いですよね。

雪と氷に囲まれた冬の北欧の道は、X-MODEが大活躍するに違いありません。 

FORESTER LIVE http://foresterlive.com

(工藤貴宏)

 

 

 

この記事の著者

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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