レジェンドの後継車? ホンダの新しいフラッグシップセダンがLAオートショーで初公開

ホンダのラグジュアリーフラッグシップセダンとなるアキュラ「RLX」の新型モデルがLAオートショーにて発表されました。

アキュラRLといえば、日本ではレジェンドとして売られていたホンダのフラッグシップですが、このRLXはその後継モデルといえる存在。そしてフラッグシップらしく、注目の新テクノロジーを投入しています。

 

まず、一つ目が新開発の3.5L直噴SOHC i-VTEC V型6気筒エンジン。

これまでホンダは直噴エンジンにはあまり積極的な印象はありませんでしたが、ついに直噴エンジンをフラッグシップに積んできました。まさにホンダを象徴するエンジンへの直噴採用というわけです。このV6エンジンの最高出力は310馬力。VCMと呼ばれる気筒休止機能も搭載し、3/6気筒を切り替えることで省燃費性能も考慮しているということ。具体的にはアメリカのモード燃費で20(シティ)/31(ハイウェイ)/24(コンバインド)mpgという燃費性能としています。ちなみに、日本風の表記にすると8.5km/L(市街地)/13.2km/L(高速)/10.2km/L(複合)となります。

 

 

二つ目の注目テクノロジーはPrecision All-Wheel Steer(プレシジョン・オール・ホイール・ステア)。 

これまで四輪操舵の技術は色々とありましたが、この技術はリヤサスペンションに左・右独立のトー制御システムを搭載していることが世界初となるポイント。左右のトーコントロールアームに電動伸縮アームを配し、フロントの操舵やNSA(車両安定装置)と協調制御することにより、高い旋回性能と安定した制動を実現しているということ。

サスペンションも一新。ダブルジョイント・ロアアームのフロントサスペンションや2つのピストンバルブとしたダンパーなどを採用しているということです。

 

日本での発売について具体的なアナウンスはありませんが、北米での発売時期は2013年春と発表されています。また、2013年後半にはV6エンジンとモーター内蔵7速DCTによりフロントを駆動、リヤを左右独立モーターで駆動する3モーターのSPORT HYBRID SH-AWD(スポーツ・ハイブリッド・スーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ)を搭載したハイメカ・フラッグシップが登場する予定ということです。

(山本晋也)

 

 

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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