日本のカーオブザイヤーっていくつあるの?

第33回日本カー・オブ・ザ・イヤーも第1次選考によって10ベストカーが決定し、いよいよ最終選考まであとわずかとなりました。

この10ベストカー発表前の11月1日にホンダN BOX+(プラス)が日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞。

マツダCX-5のクリーンディーゼル搭載車が日本自動車殿堂カーテクノロジーオブザイヤーを受賞しました。

 

同じ11月1日には13年次RJCカーオブザイヤー6ベスト、RJCカーオブザイヤーインポート6ベスト、RJCテクノロジーオブザイヤー6ベストが発表されています。

このように、現在の日本にはカーオブザイヤーと呼ばれるものが3つもあるのです。

数あるカーオブザイヤーの中で代表的かつ最も歴史が古いのが、日本カー・オブ・ザ・イヤーです。

日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)は1980年から始まった日本で一番歴史の長いカーオブザイヤーです。雑誌メディアを中心に実行委員を構成し、実行委員の推薦、投票によって選出された選考委員がイヤーカーを投票で決定するシステムとなっています。
COTYを受賞することを意識している自動車メーカーも多く、COTYを受賞すると大々的なCM展開をするほどの影響力を持っています。
2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤーは、2011年11月1日から2012年10月31日までの間に日本国内で発 表または発売されたすべての乗用車を対象とし、年間販売台数500台以上が見込まれるなどの条件を満たしたクルマから選考委員の投票によって10ベストカーを決定。11月末ま でに日本カー・オブ・ザ・イヤーを決定します。また12月8日には選考委員の投票結果を発表します。

続いては、NPO法人 日本自動車研究者 ジャーナリスト会議が主催するRJC カー オブ ザ イヤー。

1992年次からスタートして、今年で22回目を迎えるRJCカーオブザイヤーですが、自動車ジャーナリストを中心に構成した会員がRJCカー オブ ザ イヤー、RJCカー オブ ザ イヤー(インポート)、RJCテクノロジー オブ ザ イヤーそれぞれの6ベストを選び、そこからイヤーを表彰します。
自動車メーカーの受賞CMではニューカーオブザイヤーと呼ばれることが多いようです。

 最後はNPO法人 日本自動車殿堂(JAHFA)主催の日本自動車殿堂カーオブザイヤー。

2001年からスタートした自動車殿堂。カーオブザイヤー/インポートカーオブザイヤー、カーデザインオブザイヤー、カーテクノロジーオブザイヤーの3ジャンルそれぞれに選考委員がいます。そのほとんどが大学教授などの学識者です。

前述したとおり、2012~2013カーオブザイヤーが発表になっており、10回目を迎える今年はホンダ NBOX+および開発グループが受賞しました。
またインポートカーオブザイヤーとカーデザインオブザイヤーはフォルクスワーゲンup!がダブルで受賞。またクルマと開発に関わったスタッフが対象となっているのも特徴です。

日本自動車殿堂カーオブザイヤーの面白いのは、最新のクルマだけでなく、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選考する歴史車の選考がある事で、今年は1965年に発表されたトヨタスポーツ800が受賞しています。

以前はあなたが選ぶカーオブザイヤーという、ユーザーが投票するカーオブザイヤーも存在していましたが、いつの間にか姿を消しています。お個人的にはユーザーが選考するカーオブザイヤーとしてユーザーの求めるクルマを知る事の出来るカーオブザイヤーだっただけに、開催されなくなってしまったのは非常に残念です。

これらのカーオブザイヤーはユーザーがクルマを選択する上で、ひとつの判断基準となり、特に昨年受賞した日産リーフは日本カーオブザイヤーと、RJCカーオブザイヤーのWタイトルを獲得しただけでなく、日本初のEV受賞車であり、海外でも欧州カーオブザイヤー、ワールドカーオブザイヤー2011をそれぞれ受賞し、その評価がかなり高い事に注目が集まりました。

今年は残るふたつの、日本カーオブザイヤーとRJCカーオブザイヤー、今年の”年車”は何になるのか?クルマ好きとしては目が離せませんね。

日本カー・オブ・ザ・イヤー:http://www.jcoty.org/

RJCカーオブザイヤー:http://www.npo-rjc.jp/

日本自動車殿堂:http://www.jahfa.jp/index1.html

(井元 貴幸)