SUVテイストのフィットを、ホンダがブラジル専用に開発

2012年10月24日から一般公開されるサンパウロ国際モーターショーにホンダが、11月に市販されるモデル「 FIT twist」をワールドプレミアしています。

これは、ルーフレールやフェンダーモールなどにより、RVテイストを強めたフィットの派生モデル。ブラジル四輪研究開発部門によって初めてブラジル向けに専用開発された車両ということです。

RVテイストといっても、フィットの使い勝手や乗り心地はそのままというのがアピールポイント。外観では専用フロントグリル、内装では専用シート表皮などの採用により個性的で、スポーティーなイメージとしています。

こうしたブラジルの市場に合わせた製品を展開するのは、それだけホンダが同市場に注力している証。 ブラジルに新研究開発施設を2013年中に完成させ、四輪研究開発部門に今後2年間で1億レアル(約40億円)を投資し、現地開発を強化することも発表されています。これにより、現地ニーズを反映した設計開発や現地調達部品の採用拡大などを目指すとのこと。さらに、2014年以降、フィット、シティなどの小型車ラインアップを一新、ブラジルで人気の高いコンパクトSUVモデルも投入する予定といいます。

ところで、ブラジル市場の声を受けて開発されたという「Fit twist」、日本でRVブームだった1994年にシビックの派生モデルとして登場した「シビックシャトル・ビーグル」を思い出してしまいます。市場は異なっても、まさに歴史は繰り返しているのかもしれません。

 

(山本晋也)

 

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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