日産が「踏み間違い衝突防止アシスト」を2012年内にエルグランドに搭載

駐車場などでのブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違えによる事故を減らす、画期的なテクノロジーが日産から発表されました。しかもエルグランドに採用予定という、間もなく実用化されるレベルの安全装備です。

ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違え事故を防ぐには、まず周囲の状況を把握して、ドライバーの操作が適切なのか間違っているのかを判断する必要があります。

この部分において、長年培ってきた「アラウンドビューモニター」を活用しているのが、日産のシステムの特徴。すでに2012年春のマイナーチェンジではアラウンドビューモニターの性能を向上させ、車両周辺を移動する人などを認識できるようになっていますが、そうした安全思想の発展といえます。

具体的には、アラウンドビューモニターに使っている4つのカメラと超音波ソナーを利用することで、進行方向に壁などの障害物があるかどうかを検知、必要に応じて加速を抑制、さらに衝突の前にブレーキを作動させるというわけです。

 

なお、この『踏み間違い衝突防止アシスト(駐車枠検知機能付)』は2012年内に仕様変更を予定しているエルグランドに搭載されるということ。

同様の駐車場での安全機能は、たとえばスバルがアイサイトを利用した「AT誤発進抑制制御」として実用化していますが、各メーカーが切磋琢磨して事故のないクルマ社会を目指すことで、より安全な社会につながることを期待しましょう。

 

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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