BMWミニのホットグレードといえばJCW(ジョン・クーパー・ワークス)仕様。
すでにスタンダード、コンバーチブル、クラブマン、クーペとそのバリエーションは広がっていますが、いよいよ真打ともいえるカントリーマン(日本ではクロスオーバー)のJCWが登場、その詳細が発表されました。
カントリーマン(クロスオーバー)はWRCマシンにつながる5ドアボディで、さらにJCWとしては初めてのAWDというのがポイント。引き締められたサスペンションにより車高は約10mmダウン、タイヤサイズは225/45-18(ホイール:7.5-18)が標準、オプションで19インチも用意されるということです。
エンジンは、BMW独自の「バルブトロニック」テクノロジーやツインスクロールターボチャージャーなどを採用した1.6リッター直噴ターボの最新バージョン。最高出力は160kW(218馬力)/6000rpm、最大トルクは280N.m/1900-5000rpm。オーバーブースト機能を使ったときの最大トルクは300N.m/2100-4500rpmになるといいます。
ミッションは6速MT、6速ATが用意されますが、どちらも加速性能は、0-100km/hが7.0秒。最高速は6速MTが225km/h、6速ATは223km/hと発表されています。また燃費はMTが7.4L/100km(≒13.5km/L)、ATが7.9L/100km(≒12.6km/L)、CO2排出量はそれぞれ172g/km、184g/kmということです。
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)やDTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)といった電子デバイスは標準装備。「スポーツ」ボタンを押すと、エンジンのレスポンスやキャラクター、パワーステアリングの味付けがスポーツモードに変わる機能も備えているといいます。
ひと目でJCWとわかるようにエアロパーツを身につけ、またルーフやミラーを赤く塗ったバージョンを選ぶこともできるとのこと。
インテリアはピアノブラックを基調に、赤をテーマにしたさし色でスポーティな雰囲気に仕上げているということですが、リヤシートは3名乗車(2名バージョンも選択可能)で、ラゲッジスペースも350~1710Lと広く、実用性も兼ね備えたホットモデルといいます。
ブレーキサイズはフロントが307×24mm、リヤが296×10mm。ABSをはじめEBD、CBC、ヒルスタートアシストなども備えているということです。
●ボディサイズ・スペック(本国仕様)
全長:4133mm
全幅:1789mm
全高:1549mm
ホイールベース:2596mm
(山本晋也)