僕も遅ればせながら実際にE3で公開されたForza Horizonのデモ版をプレイしてみましたのでそのレビューを(映像はE3会場のものです)
操作するクルマは「SRT・バイパー」。仲間内で待ち合わせしているダイナーからForza Horizon舞台の中心にあるフェスティバル会場までの道のりをコースにした公道レース形式です。
〔操作感〕
舞台が公道ということで、サーキット走行中心ののForza4と比べて路面のμの変化やアンジュレーションに富み、またタイトな公道でのバトルは緊張の連続です。ABS以外のアシストをOFFのハードコアな設定と全アシストONのビギナー向けのプレイしましたが、Forza4よりもその「ON」と「OFF」の差がより顕著に現れました。というのもリアルな公道と同様、コンディションは刻々と変化してゆく中でのFR&640馬力はまさにじゃじゃ馬、ちょっと寄り道をしてオフロードや芝の上をわざと走行してみるとやっぱりバイパーのマッスルパワーだとこれがなかなか難しい!
E3プロモーションビデオに登場する「ランサー・エボリューションX」、「アウディ・クワトロ」等のラリーを圧巻した4WDスポーツカーも早くドライブしてみたいですね。65種類ものコースコンディションが悪路に強い4WDどのように作用するのか、オン・オフ混合レースの組み合わせによってはスーパースポーツマシンを打ち負かす「下剋上」が有りうると思います。
〔グラフィックス〕
今作は1秒間のフレーム数が60fpsから30fpsに変更になったそうですが、広大な自然と時間表現を緻密に再現するための選択だとか。フレーム数をランドスケープに振ったことで手に入れたのは圧倒的な没入感!実際プレイしてみて、これは正しい選択だと感じました。この演出こそがサーキットプレイでは味わえないスピード感のヒミツではないかと思うのです。クルマのスタイリングはForza4のエンジンを流用、実車の厳密な取材から起こされたデータは息をのむほどリアルさです。特にボディに映り込む光のエフェクトや時刻による明暗はゲームをよりドラマティックなものに!
〔自然環境の再現〕
広大なコロラドの自然がどこまでも美しく画面に映しだされていました。オープンロードゲームは自然環境の再現性がゲームの善し悪しに直結すると行っても過言ではありません。Forza Horizonはそこも手を抜く事なく緻密な再現をしているので、レースを忘れてドライブをするという選択も非常に楽しいものとなっていることでしょう。オンラインでクラブ・チームを結成してツーリングという遊び方もオススメです。
〔公道ならではの「一般車両」&公道ならではのレース〕
300km/hを超えるようなレースの中での一般車両の存在はは非常にスリリングな要素。彼らは法定速度で走行しているので相対的なスピード差は100km以上、交差点などでは減速もしくは停止をするので、それを上手く避けながら勝利をもぎ取るのはオープンワールドならではの醍醐味です。また一般車両も実車(確認できているのはVWビートル、クライスラーPTクルーザー、クライスラーネオン)もリアリティ抜群、脇役ながらきちんと内装も再現されています。
クローズドレースではないので「A地点からいかに早くB地点に辿り着くか」、単純明快ですが、無数の道の中からルートを選択しなければならないので判断力も要求されます。また自分の車の特性を把握した上でのクレバーなレース運び、「お行儀よく」ラインをトレースするだけじゃ勝てないプレイの難易度がこのゲームの醍醐味といえるでしょう。
一般車両であるPTクルーザーの横を猛スピードで駆け抜けるバイパーと並んでアメリカを代表するスーパーカー・フォードGT。すでに発売から7年も経っていますが、そのパワーは一級品です。
〔たった2~3分でも引き込まれる、今までになかったスピード感とスリル〕
今回プレイしたのがE3デモ版なので2~3分程度でしたが、名だたるスーパーカーが様々な場所から登場する瞬間は本当に「お祭り」に行くワクワク感を感じました。
今回のプロモーションムービーの中では日本車が数多く登場しています。公道=走り屋=日本車というイメージが強いのですね。 ここの場面で登場するフェアレディZ、RX-7はアメリカでも非常に人気の高い日本車です。
さぁ、10月25日開催の「フェスティバル」で一番速く、目立つのは誰だ?
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(栗原 淳)