クルマを所有していなくても「必要な時に自由にクルマを使える」ことで最近、人気が出てきたカーシェアリング。
そもそも1980年代にスイスからスタートした会員の間でクルマを共同利用するシステムで環境への負荷低減や高いといわれる自動車の利用コストが低減するなどのメリットがあります。
しかし、自動車ユーザーから見ると「ほんとうに使いたいときにクルマが使えるの?」とか「カーシェアリング普及が進むと、ますますクルマが売れなくなるのでは…」などとうがった見方をしてしまいがちです。
しかし、タイムズ24(http://www.times24.co.jp/)が2005年から提供するカーシェアリングサービス『タイムズプラス』(http://timesplus.jp/)が行った会員へのアンケートによると、これらの見方が違うことがわかります。
①カーシェアリング満足度
なんとカーシェアリングの利用者のうち81%がサービスに満足していると回答しました。
その内容を詳しく見てみると、満足している点については、「必要な時だけ使えて無駄が無い」が79%。駐車場代や燃料費など「維持費がかからない」66%。ステーションが「使いやすい場所にある」が54%、「24時間いつでも使える」が52%という結果となりました。
このデータを見る限り「使いたいときに使えるのか…?」という不安は杞憂なようです。
逆に携帯電話や音楽配信のように使った分だけの支払いでクルマに乗れるなど、気軽に利用できることが支持されています。
②カーシェアリングを利用したことによる行動変化
カーシェアリングを利用するようになったことで「行動範囲が広がった」が47%。
この結果を見ると、クルマを気軽に利用できることで行動意欲が高まりようです。このことはカーシェアリングが普及することで経済の活性化の一翼を担う可能性があるということでもあります。
さらに嬉しいことに「彼女・彼が出来た」が0.5%、友達、家族などと「会う機会が増えた」5%、「生活が豊かになった」14%など幸せ度数がアップすることにも繋がるというデータまであります。
③クルマのある生活とは
引越しをする際に、カーシェアリングが近くにあるかを気にするかを聞いたところ、「近くにあるところに住みたい」が29%、「近くにあるか確認する」54%となり、実際に「近くにあるところに引越しした」をあわせると84%と非常に高くなりました。
④クルマの購入意欲について
興味深いことに、将来的にクルマを購入したいと思ったことがあるかを聞いたところ、「自分のクルマが欲しいと思った」が18%、とカーシェアリングを利用したことで自動車購入への意欲がわき、「購入しようと思っていた」とあわせた「購入意欲あり」は、51%と過半数を占める結果となりました。
さらに、カーシェアリング利用前後の「購入意欲あり」と、「購入意欲なし」を年代別で見ると、「購入する意欲あり」が“若者のクルマ離れ”と言われる世代、10代〜20代において一番高くなります。
これらのデータはカーシェアリングはけして新車の購入を妨げるものではないことがわかるものです。
タイムズプラスは全国1万1千カ所37万台で展開するなどカーシェアリングが“ミジカ”で入会や予約が“ベンリ”、また安くてシンプルな料金体系など“オトク”であることが特徴です。
アンケート結果を見ると移動手段としてだけでなく幸せ度数がアップする可能性まであるカーシェアリングを利用しないことのほうが理由を見つけられません。
【クリッカー編集部】