トヨタ86に続くFRスポーツ復活第2弾は「セリカ」で決まり !?

以前に「是非とも復刻して欲しい往年の国産FRスポーツカー BEST3!!」で筆頭車種に初代セリカを挙げましたが、その理由は主に以下の要素が背景にありました。

初代セリカ (1970年発売)

・40年以上前のデザインながら力感とオリジナリティに溢れ、強い存在感を主張
・精悍なフロントマスク、豊満で張りの有るサイドパネル、引き締まったリヤ廻り
・小ぶりで頑丈なボディにパンチの効いた1.6L DOHCエンジン(名器2T-G)を搭載
・お洒落な内装、コンパクトで圧迫感の無いインパネ、スポーティな多眼式メーター 

AE86 レビン

一方、FRスポーツ復活第1弾として今年発売されたトヨタ86はAE86の復刻版という訳では無く、同車のようにユーザーから長く愛されるクルマにしたいという開発者の想いを込めて「86」と命名されたクルマ。

その車格や価格からも判るように、すでにセリカの最終モデルのスペックに迫っており、このクルマが新型「セリカ」として発売されていても別に不思議ではありません。

セリカ ’05モデル:全長4340×全幅1735×全高1305mm W/B 2600mm 価格 236万円
        トヨタ86(G):全長4240×全幅1775×全高1300mm W/B 2570mm 価格 241万円

ならばこのトヨタ86をベースに姉妹車的に復刻版「初代セリカ」を仕立てるのは意外に容易なのでは? と思えて来ます。しかもFR車としての復活が可能に。何だかワクワクして来ます。

と言う訳で、今回は初代セリカを現在の解釈で復刻したらどんな仕様になるかを妄想してみたいと思います。

<セリカ復刻妄想スペック>
◆プラットフォーム トヨタ86/BRZ用を流用
◆ボディ 2ドアクーペ(1年遅れで4ドアも?)
◆エンジン トヨタ86/BRZ用を流用(過給機付きを併設)水平対向4気筒 2.0L直噴 DOHC16バルブ
 ①最高出力 200ps/7000rpm 最大トルク 20.9kgm/6400~6600rpm(標準)
 ②最高出力 260ps/6000rpm 最大トルク 34.0kgm/2400~5200rpm(上級)
◆エクステリア 最も美しい初代セリカを最大限踏襲 (ランプ類は最新LED式)
◆インテリア 同上(横一列の多眼式メーター必須)
◆車両価格 ①280万円~/②(過給機付き) ~320万円

ちなみにAvantiもかつて初代セリカ(1974年式GTV)を所有していたことが有り、初めてGETしたDOHC車という事もあって、趣味が嵩じて往年のWRC仕様( TTEカラー)に全塗装。寒い朝にソレックスキャブのチョークを引いた際の「シューッ」という蒸気機関車のような音がお気に入りでした。

暖気が終わってアクセルを煽ると「ゴボッ ! ゴボッ !」と吼えるような吸気音にも痺れていたクチ(遠い目・・・)。なので復刻版セリカにはサウンド・クリエーターだけで無く、エアクリーナーの工夫と併せて可能な限り当時のソレックスキャブの吸気サウンドに近づけて欲しいところ。

な~んて、すっかり復刻気分アゲアゲになっていますが、トヨタさん、如何でしょうか?
筆者と同様の声も巷では潜在的に結構多いようなので是非ご一考を。  

<参考> 初代セリカスペック
全長4165×全幅1600×全高1310mm  W/B 2425mm
エンジン(2T-G) 1.6L 4気筒 DOHC NA
最高出力 115ps/6400rpm
最大トルク 14.5kgm/5200rpm
車重 940kg

 (Avanti Yasunori)   

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この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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