北海道・知床五湖レポート【車中泊女子の全国縦断記】

知床五湖 案内板

先日(『カムイワッカ湯の滝レポート』の日)、『知床自然センター』から『カムイワッカ湯の滝』までのシャトルバス往復券(1,300円)を買って勇んで行ってきたのですが、ヒグマ出没のためカムイワッカ湯の滝バス停まで行ったにも関わらず下車することなく引き返し、知床五湖で途中下車。

しかしここでもヒグマ出没のため五湖を廻る地上遊歩道は閉鎖されてしまっていたので、高架木道のみ歩いてきました。

知床五湖 高架木道

高架木道は近年に造られたもので、わたしも初めて利用しました。一湖まで、約800m。ちょっと味気ないですが自然環境保護のためならば仕方ないですね。それに、電気柵(7000V)が張り巡らされているのでヒグマの出没に影響されずにいつでも利用することができます。車いすでもOKで、無料です。

エゾシカ

展望台は3箇所あります。展望台と言っても、それほど高く造られている訳ではないのですが。この日はエゾシカが優雅に草を食んでました。後日談になりますが、なんとこの翌々日、すぐ近くにヒグマが出没したらしいです。どうも一湖近くに住みついている親子がいるらしい?

知床五湖 一湖

終点にあたる展望台から見た一湖。2枚の写真をパノラマ風にくっつけてみました。残念ながら霧で遠くの山々は見渡せず…。

翌日は丸1日ネイチャーガイドを予約していたので翌々日にクルマで来てみたのですが、駐車場の管理人さんが「たった今、ヒグマが出て地上遊歩道が閉まったんだよ」。「高架木道はおととい入ったから、また来ます」と、そのまま駐車場をUターン。さらにそのまた翌日にも行ってみたら、やっと地上遊歩道が開いていました。

今年は何故だかヒグマの出没率が非常に高く、地上遊歩道は開いても目撃情報があるとすぐ閉まってしまうので、地上遊歩道目当ての方はシャトルバスではなくクルマで知床五湖駐車場を利用した方が無難です。

ちなみに知床自然センターの駐車場は無料ですが、知床五湖の駐車場は有料。乗用車は410円、キャンピングカー/マイクロバスは820円、バイクは100円となります。最悪、観光バス料金1,630円だったらどうしようかと思いましたが、たまたま大型車レーンが満車で普通車レーンの端っこに停めさせてもらえたので、料金も普通車同様410円になりました! かえってラッキー☆

知床五湖レストハウス

地上遊歩道は時期により利用ルールが違います。今は『植生保護期』といって申請書に記入した上、大人250円、12歳以下100円を支払いレクチャーを受けてからようやく立ち入ることができるシステムになっています。(地上遊歩道へは、写真の『フィールドハウス』から入れます)

5月10日~7月31日までは『ヒグマ活動期』で、ガイドツアーに申し込まないと入れません。料金はガイドによって異なりますが、平均5,000円くらい。開園〜5月9日、10月21日〜閉園までは手続き不要、自由に散策することができます。 

知床五湖 地上遊歩道 五湖

地上遊歩道は二湖〜一湖〜高架木道を通るルートと五湖を巡るルートがあり、もちろん五湖を回りましたよ! おおよそ90分の道のりです。

知床五湖 地上遊歩道 四湖

この日は霧でモヤがかかっていたのですが、これはこれで幻想的な風景を堪能できました。

知床五湖 地上遊歩道 三湖

ほとんどフラットなので、小さなお子さんやお年寄りでも気軽に歩けますよ。

知床五湖 地上遊歩道

五湖を散策したのも随分と久しぶりでした。カムイワッカ湯の滝と同じくらい、14~15年ぶりかなぁ。
自然はいつもそこにあるようでいて、人間の都合でどんどん変わっていきます。「またの機会に」って逃しちゃったら、もう同じ風景は見れないんだなぁって実感しました。

地上遊歩道から高架木道に合流したところで「ヒグマが出たんだって」という話を小耳に挟んだのですが、なんと五沼で目撃されたんだそうです! すぐに閉鎖されました。タッチの差!

はまなすこけももソフトクリーム

〆は併設の『パークサービスセンター』にて、『はまなすこけももソフトクリーム』+鮭フレークをトッピングで320円。(トッピングなしは300円)

はまなすとこけももが最初からミックスされているので、どっちがどっちの味とかもう判らないんですけど(^_^ゞ 酸っぱすぎない甘酸っぱさでした。香り爽やか、舌触りまろやか。鮭フレークが意外と柔らかくて、鮭の塩気とソフトクリームの甘味が合います!

■知床五湖|二つの歩き方 高架木道・地上遊歩道
http://www.goko.go.jp/

■シャトルバスに関する情報(斜里町ホームページ)
http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/traffic/trfcctrl.htm

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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