スズキの屋台骨を支える次期型・ワゴンRのニュースが話題になっていますが、環境性能に関する情報が発売より先に発表されました。異例ともいえる発表ですが、ライバルであるダイハツに燃費性能で差をつけられている現状に危機感を抱いている証拠といえるでしょう。
実際に現行ワゴンRはJC08モードで19.0〜23.6km/L、一方のダイハツのムーヴは、24.8km/L〜27.0km/L。これは「ワゴンR vsムーヴ」だけでなく、ほかの対決にも当てはまる図式です。
9月に登場するという新型ワゴンRには、制御を進化させたアイドリングストップを搭載。「ENE-CHARGE(エネチャージ)」と呼ぶ同システムは、アイドリングストップ用の鉛バッテリーに加え、リチウムイオンバッテリーと高効率・高出力を実現したオルタネーターを組み合わせています。
減速エネルギーを電気に変えてリチウムイオンバッテリーに充電することで、走行に必要な電装品の電力をまかない、エンジンの負担を軽減することで省燃費を実現するそうです。
(塚田勝弘)