北海道・知床八景『カムイワッカ湯の滝』レポート【車中泊女子の全国縦断記】

ヒグマ

今年はなぜかヒグマの当たり年(?)。例年ならもう暑くなって山の中に入っていくのに、今年の知床は寒いくらい。あっちでもこっちでもヒグマの目撃情報が後を絶たず、観光地でも立ち入り規制が頻発しています。

知床八景のひとつ『カムイワッカ湯の滝』にもヒグマが出没し、バスから降りることなくUターンの憂き目にあってしまいました。ヒグマが見れて嬉しいような、複雑な気分です。

8/1~8/25まではマイカー規制により専用シャトルバスでしか行くことができないのですが、こうしたアクシデントで降りられなくても運賃はもちろん戻ってきません(^▽^; 

ちなみにこの日は、毎度おなじみ?『知床自然センター』にクルマを停め(駐車場無料)、『知床自然センター』〜『カムイワッカ湯の滝』までの往復券(1,300円)を購入していたので、幸い『知床五湖』でも途中下車できました。が、ここでもヒグマが目撃され、五湖を巡る地上遊歩道は閉鎖、一湖までの高架遊歩道しか入れませんでした。

一湖だけでも回ってからバスの時刻表を見たら、まだカムイワッカ湯の滝を往復できたので再度乗車。ちなみにバスの乗車時間は『知床自然センター』←16分→『岩尾別』←9分→『知床五湖』←28分→『カムイワッカ湯の滝』です。このバスはウトロ温泉バスターミナルや斜里バスターミナルからも乗車できます。

カムイワッカ湯の滝

さっきのヒグマはまだ目視できるところにいたのですが、岬に向かって離れていってるということで下車できました! ワイルドですね(笑)

『カムイワッカ湯の滝』は、わたしにとっては14〜15年ぶりです。その時はレンタカーに車中泊しながらの旅で、ここまでクルマで来ました。知床五湖からここまでは未舗装で道幅が狭いので、乗用車同士のすれ違いもけっこうギリギリです。9月だったので定かではないのですが、確か当時はマイカー規制/シャトルバスはなかったと思います。

カムイワッカ湯の滝

この川には知床硫黄山の中腹から涌き出る温泉が流れ込んでいて、この先の『一の滝』滝壺での水温は30度。真夏日には水着で入浴?する観光客も多いのですがさすがに今日は寒い!

そしてご覧の通り、岩肌がなめらかなのでたいへん滑りやすいです。ホントにツルッツル滑ります。当時はここにワラジ売りのおじさんがいたのですが、さすがに世界遺産になったせいか「この場所での物品販売禁止」と掲げられていました。道の駅『うとろ・シリエトク』や『知床自然センター』で「すべらない靴下セット」を販売しています(1,000円)。ワラジも売ってほしいなぁ。当時500円でした。

裸足で行こうと思っていたのですが、予想以上に滑るのでカメラを水没させでもしたら目も当てられないし泣く泣くここで断念。

『一の滝』〜『四の滝』まであるのですが、落石の危険があるとのことで『一の滝』までしか行けないようになっていました。ここはケータイも繋がりにくく、もしもの時のために監視員さんが一緒に登っていきます。毎回、ご苦労様です。

カムイワッカ湯の滝

バス停前の橋の上から、海側を撮影。ここから、先日クルーザーで見たカムイワッカの滝に繋がっているんですね。 

バスでの帰り道にも、道路上にヒグマが現れました! 走って逃げていったので写真は撮れなかったのですが、動きがとても早かったです。ほか、定番のエゾシカやキタキツネなどもたくさん間近に見れましたよ。

■知床八景(知床斜里町観光協会)
http://www.shiretoko.asia/8scenicspots.html 

■平成24年度のカムイワッカ方面への立ち入りについて(斜里町ホームページ)
http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/point/8p_kamuiwakka.htm

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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