北海道・道北のドライブスポットといえば、石狩から天塩までの国道231号〜国道232号・オロロンラインですね! 個人的には、それより更に北、天塩〜稚内・ノシャップ岬までの道道106号線が特に好きです。
西側は日本海、東側はサロベツ原野が広がり、まっすぐでアップダウンの少ない走りやすい道路です。ただ、気持ちよく走っているうちにうっかりスピードを出しすぎ、捕まっているバイクやクルマもよく見かけるので注意しましょう。
そんなサロベツを、足掛け2週に渡って満喫してきました! 何しろサロベツ原野(サロベツ湿原)は200平方kmにも及ぶのです。2005年11月8日に、ラムサール条約に登録されています。
まずは『サロベツ湿原センター』散策路です。2011年4月28日にリニューアルオープンしました。以前より2kmほど東側になり、かつての場所は看板を残して建物も何もかも撤去されています。数年で原野に戻ることでしょう。
館内では、湿原の仕組みや歴史、動植物に関する資料を展示しています。
資料館側から散策路に入ってすぐ、泥炭の浚渫船(しゅんせつせん)が展示されています。サロベツの泥炭地はかつては約15,000haにものぼりましたが、昭和30年代後半から戦後の経済復興や人口問題を解決するための開発が行われ、牧草地に変換されるなどして現在に至っています。
散策路から見た利尻富士。こうして見ていると、原野/湿原が減ったとはとても思えないくらい広大です。
サロベツの語源は、アイヌ語のサル・オ・ペツ(葦原を流れる川)だと言われているのですが、現在は笹の浸食も多く乾燥しはじめていることが伺えます。
最初に訪れた7月中旬頃、展望台付近はノハナショウブやカキツバタが満開でした。
トキソウはもう遅く、数えるほどしか見つけられなかった。
ノリウツギは咲き始め。
サワギキョウも咲き始め。
タチギボウシは早かったので、ちょうど8月からが見頃です。
モウセンゴケも同じく。今頃(8月初旬)は、ドクゼリ、ノリウツギ、モウセンゴケが終盤でタチギボウシ、サワギキョウ、サクレダマが満開でしょうか。
サロベツ特有なのかそうでないのかも判らない、見たことのないチョウチョがいたり。
原野の中には野鳥もたくさん隠れています。
散策路を満喫した後は、レストハウスで『あげいもセット』を♪ 外はサクっ、中はほっこりな『あげいも』(左)と、もっちりもちもちの『いももち』(真ん中)、サロベツで育った豊富牛の牛乳(右)がセットで300円です。
次回、『幌延ビジターセンター』サロベツ原野自然探勝路へつづく。
■サロベツ湿原センター
http://www.sarobetsu.or.jp/center/
(松本しう周己)