安全性能向上ほか、マツダ・ロードスターがマイナーチェンジで魅力を4倍増!

事前情報にもあった通り、マツダの2シーターオープンスポーツ「ロードスター」がマイナーチェンジしました。

フロント周りの造型やインテリアに手が入れられています。

外観ではフロントグリル開口部を拡大し、奥行きのあるデザインに変更したほか、新しいフロントフォグランプベゼルやフロントチンスポイラーを採用。また新ボディカラー「ドルフィングレーマイカ」のほか全7色のボディカラーを設定しています(メトロポリタングレーマイカは廃止)。

内装ではデコレーションパネルとステアリングホイールベゼルを光沢のある新色「グロッシーダークグレー」に変更したほか、本革シートに新色「タン」を追加しています。シート素材は、ファブリック(ブラック)、本革(タン、ブラック)、アルカンターラ&本革(ブラック)をラインナップ。

さらに、今回のマイナーチェンジにおけるポイントは以下の4つとなるそうです。

・ソフトトップ車とパワーリトラクタブルハードトップ(RHT)車それぞれの個性を鮮明化
・加減速をコントロールするスポーツカーならではの運転操作の楽しみを拡大
・新開発のアクティブボンネットを全車に標準装備
・グラム単位の軽量設計

 

まず、ソフトトップとRHTの差別化では、ソフトトップ車は「タイトスポーツ」をキーワードに、RHT車は「プレミアムスポーツ」をキーワードとしてカラーコーディネートしているとのこと。

加減速コントロールではMT車のスロットル開度マップのリファインや、ブレーキブースターの見直しによるコントロール性の向上がマイナーチェンジのテーマだということです。

歩行者頭部保護という法規対応として、衝突時の条件次第でボンネットを浮かせることで歩行者への衝撃を緩和する「アクティブボンネット」を採用しています。

そのアクティブボンネットのほか新デザインのフロントバンパー、RHT用17インチホイールなどはグラム単位の軽量をも狙っているそうです。

  

すでに発表されているように、次期ロードスターはフィアットとの協業によりアルファロメオ向けの兄弟車も開発されるということで、今回のマイナーチェンジが現行モデルでは最後となりそう。また、アクティブボンネットなどのスタイリングと安全性能を両立する技術要素は、次期モデルへの採用も期待できそうです。

なお、メーカー希望小売価格は、ソフトトップが2,330,000円~2,600,000円、RHTが2,680,000円~2,920,000円となっています。

■マツダ・ロードスターWEBサイト
http://www.roadster.mazda.co.jp/

(山本晋也) 

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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