ステーションワゴンの最低地上高を上げて、SUV的な雰囲気をもたらす手法は昔からありますが、現在ではレガシィ・アウトバックと限定車のA4オールロードクワトロ、ボルボXC70くらいしかありません。
そこに登場したのが、フォルクスワーゲン パサート オールトラック。
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パサート ヴァリアントよりも30mm車高を上げて「4 MOTION」と呼ぶ4WDを採用することで、悪路走破性を高めているのが注目点ですが、それほどタフなオフロードを走る人は少ないでしょう。
想定ユーザーは40代後半からのビジネスマンとのことですが、オフロードを走ると言ってもスキーやキャンプ、マリンスポーツ、ゴルフくらいまでで、4WDならではの安心感、普通のワゴンとは異なるデザインや雰囲気に惹かれるのが決め手なはず。ヴァリアントには触手を伸ばさず、このオールトラックの登場を待っていた人もいたそうです。
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大人4人が快適に移動できるキャビンと広大なラゲッジ、オフロード走行用の「OFF ROADスイッチ」も備えるなど、日本であれば大半の悪路を走破できるのがさり気ない魅力といえます。普通のSUVほどの存在感は不要という人には格好のターゲットになるはずです。
■Passat Alltrack(Volkswagen Interactive)
http://www.volkswagen.co.jp/cars/passatalltrack/main.html
(塚田勝弘)