お気楽に見えてガチな頭脳戦のEVスクーターエコランGP【オールジャパンEV-GP】

オールジャパンEV-GP、三菱i-MiEVエヴォのデモランが終わると、ガチなライディングスーツに身を包んだスクーターがワラワラとピットロードから出てきます。

マシンがスクーターだってこと以外はMotoGPを髣髴させる光景です。

そしてグリッドに並べられたスクーターの数々。そう、EVスクーターエコランGPチーム対抗選手権の第1戦が始まろうとしているのです。

スクーターと言えども真剣勝負。ワークス並みの体制で参戦するSCOOTECHチームはバッテリー容量無制限のオープンクラス。

そして、ヤマハEC-03や

スズキe-Let’sは完全無改造のノーマルクラス。

EVスクーターとはいえ、まがいなりにも全日本選手権ですからエンドレスのレースクイーンのお姉さまが大会を盛り上げます。

って、傘をさしてもらっているのって、DIJONレーシングの井上監督じゃないですか!
「あっ、俺、本職はバイク屋だから」 

レースはグリッドスタートからの35分耐久レース。

スタートの第一コーナーはかなりの勢いで突っ込んでいきます。

ストレートはかなりスピードが乗っているように見えますね。

オープンクラスはバッテリーに余裕があるようで常に全開で走りますが

ノーマルクラスはバッテリーの残量に気を使わなくてはいけないので下り坂もゆっくりした感じ。

井上選手にレース後に伺った話だと、レース終了後のバッテリー残量はあと2周分くらいとのこと。下り坂は回生ブレーキが作動すると極端に速度が落ちるので、惰性で走ることのできるアクセル開度を探りながらスロットルを調整するのが、かなりシビアだそうです。

というわけで、オープンクラスの優勝はボイジャー・モト スクーテックの堀江選手。

ノーマルクラスの優勝はラジオパーソナリティーで有名なレーサー鹿島選手。以下、ノーマルクラスの表彰台は全てヤマハという結果に。スズキ勢は慎重過ぎたか?

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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