日産の商用バン「NV200」の電気自動車がイオンで実証実験開始

世界で一番EV(電気自動車)を量産している自動車メーカー「日産自動車」と、日本国内では初めて商業施設としてイオンレイクタウンに急速充電機を設置するなどEVへ理解度の深い「イオンリテール」。

この2社がEVの実証実験で手を組みました。

2012年1月のデトロイトショーで日産が公開した多目的商用バン「NV200」をベースとした電気自動車のモニター車1台をイオンリテールに貸与、首都圏の「イオンネットスーパー」の配達車両として、このモニター車を約1ヶ月間活用するということです。

日産の量産EV「リーフ」同様に、ノーズ部分に充電ポートを配置しているNV200ベースのEVですが、見たところラゲッジフロアが高くなっていて、若干荷室は狭くなっているよう。

今回の用途で、そうしたラゲッジの使い勝手や、EVならではの航続距離、充電による運用などに対してイオンリテール社がどのような評価を下すのか。その結果は、将来の小型EV商用車の開発において極めて重要になると予想されます。

こうした実証運行によるフィードバックを反映して登場するであろう『e-NV200』に期待しましょう。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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