ディーゼル以上のトルクを誇る新型レガシィの直噴ターボエンジン

D型へと年改(マイナーチェンジ)したスバル・レガシィのトップグレードといえる2.0GT DIT。

このグレードには、新開発の2.0リッター直噴ターボエンジンが搭載されています。
しかし、スバルの直噴ターボはこれが初めてではありません。実はすでにレガシィやフォレスター、インプレッサなどの欧州仕様に搭載されています。

それが水平対向ディーゼルターボ。EE20型と呼ばれるこのエンジンは、コモンレールによる高圧燃料噴射システムによるクリーンディーゼルで排気量は1998cc、ボア×ストロークは86.0×86.0mmとなっています。

この排気量やボア×ストロークのスペックは、新しいレガシィのFA20直噴ターボエンジンと同じですから、設計的にも兄弟関係にあると思いがちですが、エンジンの基本設計となるボアピッチがEE20のほうが狭く、FA20と異なるので、関係はないということです。

ちなみに、EE20の最大トルクは350N.m/1800〜2400rpmですが、FA20DITのそれは400N.m/2000rpm。ディーゼルのほうがトルクフルという印象もありますが、ボクサーエンジンについては逆で、ガソリンターボのほうがトルクが太いというわけです。

■SUBARU BOXER DIESEL
http://www.boxerdiesel.com/

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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