D型へと年改(マイナーチェンジ)したスバル・レガシィのトップグレードといえる2.0GT DIT。
このグレードには、新開発の2.0リッター直噴ターボエンジンが搭載されています。
しかし、スバルの直噴ターボはこれが初めてではありません。実はすでにレガシィやフォレスター、インプレッサなどの欧州仕様に搭載されています。
それが水平対向ディーゼルターボ。EE20型と呼ばれるこのエンジンは、コモンレールによる高圧燃料噴射システムによるクリーンディーゼルで排気量は1998cc、ボア×ストロークは86.0×86.0mmとなっています。
この排気量やボア×ストロークのスペックは、新しいレガシィのFA20直噴ターボエンジンと同じですから、設計的にも兄弟関係にあると思いがちですが、エンジンの基本設計となるボアピッチがEE20のほうが狭く、FA20と異なるので、関係はないということです。
ちなみに、EE20の最大トルクは350N.m/1800〜2400rpmですが、FA20DITのそれは400N.m/2000rpm。ディーゼルのほうがトルクフルという印象もありますが、ボクサーエンジンについては逆で、ガソリンターボのほうがトルクが太いというわけです。
■SUBARU BOXER DIESEL
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(山本晋也)