スーパーGT第2戦 富士500kmレースで決勝10位のGREEN TEC & LEON SLS。ギリギリでポイント圏内に入りました。
実はメルセデスベンツ SLS AMG GT3は、今年の富士スピードウェイでスーパーGTとスーパー耐久を走っている唯一の車種だったのです。それもドライ路面で。
ということでレース中のベストラップを比較していろいろと勝手に妄想してみましょう。
GREEN TEC & LEON SLSは 1分44秒346
PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 1分43秒590
えっ?スーパー耐久マシンの方が速いの?
単純に見るとスーパー耐久マシンの方が速いように見えますが、あちらは去年からマレーシアで走っているので成熟度合いが違います。ベストラップを出したのも片岡選手ですし。
ドライバーの違いや成熟度合いを考えながらこのタイムを見る限りでは、スーパーGT300クラスのGT3とスーパー耐久のGT3クラスはほぼ同じ仕様だといえます。
実際、ヒトツヤマレーシングのアウディR8は昨年のスーパー耐久マシンで今年のスーパーGTに参戦しています。ただし同一年度で1台のマシンを両方に使用することはスーパーGT側の規則で、指定外のテスト走行とみなされて禁止されています。
ではこの両方のレースでのGT3、いったい何が違うのでしょうか?
スーパーGT300クラスとスーパー耐久のGT3クラスの一番大きな違いはドライバーです。スーパーGTに参戦しているドライバーは、スーパー耐久ではプラチナドライバーとして登録され、1レースで走ることできる周回数や1台についてドライブできるプラチナドライバーの数が規制されているのです。ですのでレース全体で見るとスーパーGTの方が速いという場合もあります。
マシンの仕様だけではレース全体は語れないのですね。
(北森涼介)
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