今回のスーパー耐久、「波乱万丈」という言葉が一番似合っていたのはST-3クラスのPETRONAS TWS GS350ではないでしょうか。
なにせスタートからして波乱万丈。なんとピットスタート。つまり最後尾からのスタートとなったのです。
しかし、そのあとの追い上げがすごかった。レーススタートから3時間後ぐらいには、もうST-3クラス3位まで追い上げてます。
2位を走る岡部自動車のRX-7が終了直前にピットインしてしまったため、2位と3位の差が一気に縮まります。そこで俄然やる気(?)を出したGS350は、ゴール直前のラップでササキングのZ34より速い2分7秒370という、とんでもないベストラップをたたき出してきました。
そしてST-3クラス2位でチェッカーを受けたのです。リタイアで終わった富士から1ヶ月ですごい進化を遂げました。見ていて本当に速かったですからね。
と、話はそこで終わりではありません。
なんと最後の最後で他車と接触してしまったのです。そのペナルティーでなんと10秒加算。その結果、4秒差で岡部自動車のRX-7が2位の表彰台へ上がってしまい、最終の正式結果は3位となってしまいました……
最後尾スタート、ベストラップ、2位チェッカー、ペナルティで3位。ここまで浮き沈みの激しいチームは珍しい。それだけ力をつけてきたということですから、第3戦菅生以降は要チェックですね。
(北森涼介)