リーフが生まれ故郷でV2Hにチャレンジ。「LEAF to Home」スタート

横須賀市は、日産自動車、椿本興業および椿本チエインと、日産の電気自動車「リーフ」の駆動用バッテリーから市役所などに電力を供給するシステム「LEAF to Home」を導入することを発表しました。

電気自動車のバッテリーに充電された電力を、家庭や事業所 で利用することをV2H(Vehicle to Home)といいますが、リーフ専用に構築された本システムは「LEAF to Home」と名付けられたそうです。

EVの充電と給電を双方向に行なうことができ、これによりEVの災害時における非常用電源や、電力不足時のピークシフトとしての利用が可能になるということ。

最初は、横須賀市内の追浜行政センターにおいて5月中にシステムを設置し、災害時の非常用電源としての運用を始めるということです。さらに電力不足が懸念されている今夏に向けて、ピークシフト活用を段階的に行なう予定ということで、今後の社会インフラと電気自動車の密接な関係の先行実験といえそうです。

ところで追浜といえば、リーフの組立工場がある場所。まさに生まれ故郷で、新たなチャレンジを開始するというわけ。リーフ(電気自動車)に新しい価値を生み出せるかどうか、今後の運用が気になる「LEAF to Home」です。

※動画は追浜工場でリーフが生産されている模様です。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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