ホンダが「渋滞」の根源を断つ画期的支援システムを開発 !

ホンダが渋滞抑制の為の「渋滞予兆検知技術」を確立したと発表、5月から世界の公道で実証試験を開始するようです。

すでに東大の先端科学技術研究センターとの共同実験で後続車の平均車速が約23%、燃費が約8%向上するという結果を得ているとか。

これは車両の加減速走行が後続車の走行に影響して渋滞発生の原因となる点に着目、車両の走行パターンをモニターして渋滞発生に繋がる走行かどうかを判定する世界初の技術。

渋滞情報をドライバーに提供するサービスは存在しますが、これはあくまで渋滞が発生した後に回避を促す物であるのに対して、ホンダのシステムは渋滞となる原因にまで遡って対策するという点が注目されます。

走行パターン判定結果を元に、車載モニター画面上の色を変化させるなど、ドライバーに情報提供を行うことで滑らかな走行を促し、後続車の加減速変動を和らげて渋滞の発生を未然に抑制すると言います。

ホンダによると、クラウド情報を活用してクルーズ・コントロールシステムと連携させる事で前走車との車間距離が更に適切化されて渋滞予防に寄与するとしています。

連休も目前となりましたが、渋滞は目的地への到達時間を遅らせるだけでなく、環境や安全、省エネの面にも悪影響を及ぼすので、渋滞の根源を断つ発想から生まれたこのシステムの今後の動向が大いに注目されます。

■渋滞抑制を目指した渋滞予兆検知技術を開発 
5月より公道実験を開始(ホンダ4輪製品ニュース)
http://www.hondanews.info/news/ja/auto/4120426

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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