新型シーマは名実共に日産DNAのフラッグシップです【新型シーマ発表】

日産シーマと言えば常に時代の最先端技術に支えられて成長してきました。今回発表された5代目シーマもそんな日産シーマのDNAを受け継いでいるようです。

シーマらしさを表現したフロントデザイン。全高は1,510mm、全幅は1,845mmとなっています。

 

「インテリジェント デュアル クラッチ コントロール」は日産独自の1モーター2クラッチによるパラレル式ハイブリッドシステム。停止状態やモーターのみの走行時、そして回生ブレーキ使用時はクラッチ1をOFF状態にしてエンジンを完全停止させることができます。またエンジンのみで走行してモーターを充電に使用するなど、状況に応じた使い分けが可能です。

トランスミッションはマニュアルモード付電子制御7速ハイブリッドトランスミッションとなっています。

 

ボンネットに収まるパワーユニットはVQ35HRエンジンとHM34モーターで、システム出力は364ps(306ps+68ps)。JC08モード燃費は16.6km/ℓと、先代の倍の燃費性能を達成しました。

 

流れるようなルーフラインを持った、伸びやかなサイドビュー。全長は5,120mmでホイールベースはなんと3,050mmにもなります。車体カラーはブリリアントシルバー、スーパーブラック、ブレードシルバーの3色に特別塗装色のガーネットブラック、クリスタルホワイトパールを加えた5色を用意。

その結果、後席はニールームの寸法は825mmと驚異的な寸法になりました。またVIPとVIP Gは後席パワーリクライニングシートも採用されました。さらにVIP Gは後席プライベートシアターシステムも標準装備(HYBRIDにメーカーオプション)

 

ドライバーズカーのシーマらしさを感じさせる運転席回り。運転席を含めたシートは全席に低反発ウレタンのクッションパッドを採用。その他アクティブノイズコントロールを採用して静粛性を向上しています。内装色はブラウン、ブラック、ベージュの3色を用意しました。

タイヤは日産初採用の吸音タイヤとなり、静粛性が向上。

海外生産拠点の展開を積極的に行なってきた日産ですが、その一方で国内生産拠点も重要視していて、日産の日本拠点の技術開発と維持も重要な課題となっています。シーマはそんな日産のDNAを受け継ぎ、日本市場での日産のシェア拡大を図るためのフラッグシップとして、栃木工場で全車製造されます。そして匠の手によって作り上げられ、最高の品質で送り出される新型シーマ。まさに日産のフラッグシップにふさわしい仕上がりとなっていました。

新型シーマのグレードは「HYBRID」「HYBRID VIP」そして「HYBRID VIP G」の3タイプ、735〜840万円でラインナップされ、5月21日より全国で一斉に発売されます。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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