燃費18.4km/Lを確認! ガソリンだってスゴい!!【マツダCX-5試乗 by 斎藤 聡】

そんなにCX-5のディーゼルエンジンが良いのであれば、ガソリンエンジンなんていらないんじゃないの? と思う人もいるかもしれない。

確かにその通り。燃費はいいし、エンジンのフィーリングもいいし、力もある。まさにいいことづくめ。なのでCX-5におけるガソリンエンジンの肩身は狭い。…というのは半分くらいは冗談だ。

半分くらいはディーゼルのインパクトにやられているが、じつは走らせてみるとこのガソリンエンジンもかなり頑張っている。
ガソリンエンジンはスカイアクティブG2.0と呼ばれている圧縮比13.0対1の高圧縮比の直噴ガソリンエンジンで、燃焼室内に縦回転の空気の渦巻きを作り、ここに霧化した燃料を数回に分けて吹き付けることで、効率よくクリーンに燃焼させている。

しかも圧縮比が高いのでガソリンの燃焼エネルギーを多く取りだすことができる。走らせてみると、2000回転台のトルクが充実しており、ディーゼルから乗り換えても非力感がない。
上りの山道をあまり期待せずに走りだしたのだが、思いのほかスイスイ走れてしまうことに驚いた。車重1400㎏強に2Lエンジンでは、走りに期待することに無理がある…と考えていたのだが、全く無理している感じがせず、低回転でもストレスを感じることなく走ることができた。

3500回転から上でエンジンの活発さが増す。一回ごとの爆発力の強さを実感させるような力強さがあり、6500回転のレブリミットに向けてパワーがきれいに伸びあがっていくような清々しさもある。ディーゼルが魅力的なのでガソリンは…と思っていたのだが、長距離を走らせてみると、扱いやすいし、力感もある。しかも燃費がよい。

郊外路を交通の流れに乗って走ったときの燃費は、オンボードコンピュータの燃費計で18.4㎞/Lをマーク。全然頑張らすにこのデータが出たのには驚いた。

(斎藤 聡)