クルマにまったく興味のない人がクロカン系SUVを見ると「ジープに乗っているんだね」と言い出しかねないほど、このイメージは強烈です。そのジープに2WD(FF)コンパスが加わりましたので、数日ほど乗らせてもらいました。
2WDと4WDの違いはあるものの、ややバタバタした乗り心地など、走りは兄弟車のパトリオットと同じテイストで、ジープらしいといえばらしい。2.0Lの直列4気筒とCVTの組み合わせは、普通に走る分には不足はないけれど、高速を飛ばしたい時や急な登り坂が続く所ではモアパワーを! と感じます。
フラットで使いやすい大きな荷室などにより、雰囲気としては背の高いワゴンというイメージで、こちらもジープらしくフロアもそれほど高くありません。乗降性もしやすく、毎日使う足としては最適なジープといえます。
ジープに限らず日本では4WDが絶対に必須というのは、雪国が中心ですし、スキー場や海に行くくらいであれば2WDでこと足りてしまうことが多いのも事実でしょう。実際に、ジープを購入するユーザーの中でも4WDが欠かせないという人は小数派とのことですから、298万円〜という値付けも考えると、ジープの裾野を広げるモデルといえるかもしれません。
(塚田勝弘)