ミニバンが流行る以前のユーティリティビークルといえば、90年代に一世を風靡した2BOX。
今でこそステーションワゴンとして、そこそこのエンジンを積んでソコソコの走りを楽しめるモデルが多いけど、この頃の2BOXは基本的にライトバンの延長線上。多くを求めるには無理がありました。
そんな2BOX界の大スター、マークIIワゴンに1JZを積んじゃったのがこれ。
ノーマルの1GはNAでお世辞にも楽しいエンジンではないけど、1JZにすることで最高出力は350psにまでアップ。さらにフロントは定番のクレスタマスクに変更。
テールも当時大人気だった白赤のコンビテールにLEDを組み込んでチョイス。あえてフェンダーミラー化するなんてディテールも、21世紀を目前に廃止となった70系ワゴンに哀愁を漂わせるポイントです。
極めつけはツライチセッティングのホイール。と思わせておいて、フェンダーの一部をカットしてアーチ部分を宙ぶらりん状態にした…フェンダー加工?
法令的にいいかどうかはさておき、こんなチカラワザも見どころといえば見どころなのかもしれません。
(渡辺大輔)