格下クラスのパワーアップで混戦必至のスーパーGT2012開幕。トヨタ、日産、ホンダのガチンコバトルの予選はトヨタが制す

日本のハコ車レースの最高峰であるスーパーGTシリーズ2012年シーズンが岡山国際サーキットで開幕しました。スーパーGTはGT500クラスとGT300クラスのふたつに分かれ、それぞれのクラスでチャンピオンを争います。この500とか300という数字は最高出力の基準値となっているのですが、GT500クラスはトヨタ、日産、ホンダ3大ワークスによる激しい戦いが繰り広げられています。トヨタはレクサスSC430、日産はGT-R、そしてホンダはHSV-010で参戦。いずれもフォーミュラ・ニッポンと同じ3,400ccV8エンジンを搭載したFR車で、最高出力は450〜500ps以上を発揮します。

トヨタ勢のトップはカーナンバー38ZENT CERUMO SC430で1分22秒572を記録してポールポジションを獲得。ポールポジションを獲得した立川祐路選手はポールポジション最多記録の16回目をマークしました。

ホンダ勢のトップはカーナンバー100のRAYBRIG HSV-010の1分22秒588で予選2番手。実際には市販されていない車ですが、NSX亡き今ホンダスポーツカーを支える重要なマシン。

日産勢はちょっと出遅れてカーナンバー23のMOTUL AUTECH GT-Rが1分22秒965を記録して予選4番手。ここまでが1分22秒台を記録しました。

今年のスーパーGTはFIA GT3マシンの規定変更でパワーアップされたため、GT500も吸気量を制限するリストリクター径が2ランクアップされて実質的にパワーアップ。しかし明日の決勝ではパワーアップしたGT300勢が割って入るため、決勝レースの混戦と大番狂わせが注目されています。果たしてどうなるのでしょうか?

注目の決勝スタートは4月1日14時から。

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
続きを見る
閉じる