環境性能、省燃費性能といえば日本ではプリウスに代表されるフルハイブリッドカーを想像してしまいがちだが、そうした全体の中ではなく、カテゴリーごとに見れば数多くのチャンピオンを排出している、とメルセデスはアピールする。
たとえば「世界でもっとも経済的で力強いディーゼルロードスターが『SLK 250 CDI』である」し、また「フルサイズSUVカテゴリーでの経済性チャンピオンは『ML 250 BlueTEC 4MATIC』だ」と主張する。
そして、メルセデス・ベンツのキャラクターが際立つ「ラグジュアリー·クラス」において経済性のチャンピオンも、もちろんメルセデス。そのモデルこそ燃費が4.2L/100 km、二酸化炭素排出量が109g CO2/kmという性能を誇る『E300 ブルーテック ・ハイブリッド』であるという。
E300ブルーテック·ハイブリッドは、都市部で効率的なハイブリッドの利点と長距離走行に有利なディーゼルエンジンを組み合わせたパワートレインを持つ一台。
エンジンは150kWの2.2リッター4気筒ディーゼル、そこにプラスされる電気モーターは15kW。ミッションは7速の7G-TRONICで、バッテリーはリチウムイオンという、いかにも先端的で知的なシステムだという。
その結果、同カテゴリーでトップの経済性につながったということだ。ハイブリッドといえばトヨタという印象もあるが、今夏に欧州で販売される予定のレクサスGS450hの環境性能は燃費が5.9l/100 km、二酸化炭素排出量が137 g/km(ジュネーブモーターショー発表値)。ハイブリッドでもドイツの技術がイニシアチブをとる時代ということだろうか。
(山本晋也)