市販ナビも車種専用設計が進む!? フィッティングの美しさを競う時代に

純正ナビだけではなく、市販ナビも車種専用設計化が進んでいます。専用設計といっても車種別に取付するフィッティングなので、基本的に中身は同じです。

しかし、市販ナビの泣き所であった、車種によるフィッティングのバラツキは、車種専用にすることで後付け感を排除でき、純正のような美しい見た目を獲得できるわけです。
車種専用市販ナビの先駆者はアルパインで、現在は2DINの限界と思わせる8インチまで拡大した「BIG X」が人気を集めています。

さらに、パナソニックのストラーダも昨年6月にトヨタ車やダイハツ、日産などの一部車種にフィットする「CN-H500WD」をリリースしました。ただ、こちらは200mm幅のワイドコンソール車に対応するモデルで、完全な車種専用とはいえませんでした。
しかし、今春発売される「Lシリーズ」は「CN-L800SED」が日産セレナ用、「CN-L800STD」がホンダ・ステップワゴン用となっています。

最大の特徴は、インパネデザインにナビのフォルムやボタン、色合いをマッチさせてジャストフィットを実現するだけでなく、車両情報や音響セッティング、純正のステアリングスイッチへの対応もされている点。

液晶画面はワイドVGAで、クリアパネルやLEDバックライトなど高画質に欠かせない技術が投入されています。
さらに、iPhone/Android用スマートフォン専用アプリ「おでかけナビサポート ここいこ♪」にも対応し、スマホで探したスポットを目的地に設定できるなど、最新の機能も搭載されています。

こちらはステップワゴン用の「L800STD」で、ピアノブラックのフィニッシュを採用し、ウォームシルバーのオーナメントのアクセントも採り入れている。ナビが収まるスペースの形状ももちろんステップワゴン用で、純正のような美しさを実現。価格はオープンだが、実勢価格は20万円前後

まずはセレナとステップワゴンというミドルクラス・ミニバンの人気モデルから投入になりますが、今後のさらなる車種展開にも期待したいところです。

セレナ用の「L800SED」は、エアコン操作パネルが収まる下側の大型メタルオーナメントで、質感の高さを感じさせる仕上がり。価格はオープンで、実勢価格は18〜20万円前後

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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