水素で走るターレ!【国際水素・燃料電池展】

水素で走る燃料電池車のプロトとして展示されていたのがニッセイと関東農機の共同開発する「燃料電池ターレ」。
ターレとは、市場などで運搬作業を担う小型車両です。そんなターレを燃料電池車にしてしまおうというのです。

なぜそんなハイテクである必要があるのかと聞くと「築地のような構内で使用されるため、現在は脱内燃機関が進んでいます。ですがEVにすると、充電中は使用できない。そもそも充電を忘れると使えない。ということで、ガソリン車と同じように充填すれば、すぐに使える燃料電池車がいいのでは?と開発しています」とのこと。
しかも、価格は燃料電池車でも、EV仕様と同じ150万円前後を狙っているとか。

どうして、そんなに安くできるのか?とよくよく仕様を見ると、気づいてしまいました。

なんと、この燃料電池ターレは、燃料電池スタックをレンジエクステンダー風に使っているんですね。
通常の走行は鉛バッテリーで行います。そして、燃料電池スタックは定常運転で細く、ずっと発電を続けます。
ターレは、延々と走り続けるのではなく、止まっている時間も長いので、止まっている間に燃料電池で充電しようというんですね。そのため、燃料電池スタックの発電力は0.75kW。4kWのモーターに対してかなり小さくても、こういう使い方ならOK。というわけです。燃料電池スタックが小さいのでコストにも有利なんでしょう。

この燃料電池ターレですが、築地の移転には100台以上の納入を期待しているとか。気づけば、築地の市場が世の中で一番たくさん燃料電池車が集まる場所になるかもしれませんね。

(鈴木ケンイチ)