ジュネーブショーに姿を見せる、トヨタの新型ハイブリッドカー・コンセプト『FT-Bh』。そのティーザー映像が公開されています。
車名通りにBセグメント・ハイブリッドカーのコンセプト。
とはいえ、Bセグメントでいえば、日本ではアクアを、欧州ではヤリス(ヴィッツ)にハイブリッドを追加する予定。すでに埋まっているセグメントともいえます。
見方を変えれば、このコンセプトカーが目指しているのはアクアを超えるパフォーマンス、圧倒的な燃費性能といえそう。
現時点では具体的な数値は発表されていませんが「CO2排出量を半分にする」という目標が掲げられています。
たとえば日本仕様のヴィッツを基本とすれば、もっとも燃費に優れたスペック値は21.8km/L、106g/km(JC08モード)。アクアの燃費性能は35.4km/L、66g/km(JC08モード)ですから、ヴィッツの1.6倍の燃費性能。CO2排出量では半分には届かない数値。
つまり『FT-Bh』は、燃費性能で40km/L以上、CO2排出量は50g/kmあたりを狙っていると想像できるわけです。
ジュネーブショーで世界初公開することから、小排気量を過給するダウンサイジング・エンジンがトレンドの欧州市場に対する、トヨタハイブリッドの挑戦という見方もできそうなこの一台。果たして、どのような燃費性能、環境性能をアピールするのでしょうか。
(山本晋也)