ロサンゼルス郊外のアーウィンデールスピードウェイが2012年2月13日、倒産してしまった。このサーキットは、1/2マイルのオーバルコースでNASCARのレースがよく行われているほか、1/8マイルのドラッグコースもあり、ドラッグ走行も盛んだ。そして、2003年にはD1グランプリが日本のトップ選手を連れて初めて北米でエキシビションマッチを行った場所であり、ここからアメリカのドリフト人気が広がっていったといってもいい。D1グランプリが2004年から2006年まで公式戦を開催したほか、その後もフォーミュラDなど現地のドリフト競技が盛んに行われていて、アメリカのドリフトの聖地のようなコースだ。2008年にはトヨタがネーミングライツを買い、TOYOTA SPEEDWAYという名前になっていた。
アーウィンデールスピードウェイの負債のうち、大きなものはケガをした個人への賠償によるものだとか。現在、2012年のすべてのレースはキャンセルが発表されたようだが、その中には10月に予定されているフォーミュラDもある。ドリフトファンとしては、数々のドリフトの名勝負が繰り広げられたアーウィンデールに引き受け手が見つかって、今後も存続してくれることを願いたい。
(まめ蔵)