2トンのSUVに2リッターエンジンで足りるの? 【エクスプローラー試乗】

先日、フォード・エクスプローラーに追加されたXLT Eco Boostの試乗会に参加しました。

これは欧州車で大流行のダウンサイジング・ターボエンジンをフォードでも採用して、全長5m/車両重量2トンを超す本格SUVのエクスプローラーに載せちゃいました、というグレードです。

今回使われたEco Boostエンジンは2リッター4気筒の直噴ターボ。2リッターですけれど、179kW(243ps)/366Nmものパワーを備えています。ちなみに、フォードは1リッター3気筒や1.6リッターなどのバリエーションも用意して、2013年までに世界で年間150万機を生産する主力エンジンにするとか。いわゆる次世代エンジンとなるわけですね。

ということで実際に走ってみれば…、まったく不満はありません。振動も少ないし、トルクもたっぷり。2トンの巨大な車体をぐいぐいと加速させます。旧来の4リッターV6よりもパワーも燃費も良いというわけです。ちなみに10・15モードで8.1km/l。絶対値はたいしたことありませんけど、サイズを考えれば優秀ってことですね。

また、この新グレードであるエクスプローラー XLT Eco Boostは、新エンジンを搭載しつつ、本革シートなどの装備を充実させて、お値段は3.5リッターV6のXLT(布シート)と同じ440万円。ただし、XLT Eco BoostはFF(前輪駆動)のみ。4WDが欲しいならば、従来グレードを選ばないといけません。つまり新グレードはクロカンではなく、サイズの大きなワゴンとして利用した人におすすめとなります。

フォードの公式サイトはこちら>>http://www.ford.co.jp/

<鈴木ケンイチ>