トヨタ86 vs SUBARU BRZのスペシャルサイト対決はBRZの勝ち!?

私は、仕事柄、新車が発売されると必ずメーカーの公式サイトをチェックしているのですが、公式サイトを見れば、そのメーカーのそのクルマにかける意気込みや、ターゲットとしているユーザー層を知ることができます。

そして、クルマによっては、単なるWEBカタログだけでなく、そのクルマだけのスペシャルサイトを作っている場合もあります。これは、そのメーカーがそのクルマに対してより大きく期待していたり、より思い入れが強かったりするという証にもなります。

今回の2台の公式発表に当たっては、トヨタの86もスバルのBRZも、当然のようにスペシャルサイトを作ってきました。しかしながら、そのスペシャルサイトには、当然のようにメーカーのカラーや方向性が現れていたのが興味深かったです。

トヨタは、世界でもトップクラスのメーカーでありながら、若者にクルマが売れないということに長年悩んできました。スペシャルサイトにもそんなところが現れており、facebookを積極活用したり、コンテンツに「いいね!」や「コメント」を入れられるようにして、トレンドをどんどん取り入れて若者受けを狙っているようです。

具体的には、基本は従来のWEBカタログのスタイルなのですが、デザインが凝ったものになっており、各コンテンツを気軽にクリックできるようにしています。小型FRスポーツながら、スポーツカーをスタイリッシュに演出しようと腐心していることがうかがえます。

スバルは、レガシィとインプレッサにより独自の地位を築き上げており、SRZもその延長線上にあると言えます。スバルのオフィシャルサイトは、元々、垢抜けたところがあり、BRZのスペシャルサイトも、技術に裏付けられた走りのスバルという自信の上で、スタイリッシュなものになっています。

具体的には、コンテンツが整然と並んで見やすくなっているのですが、コンテンツはレーシングドライバーの山野哲也さんと佐々木孝太さんの試乗レポート、開発陣のインタビュー、モーターショー出展情報などのコアユーザー向けのものになっており、そこに黒木メイサさんのPVが華を添えています。

86とBRZは、クルマを比べるとグレード構成も合わせて似通ったものになっているのですが、スペシャルサイトを比べるとかなり異なったものになっています。トヨタは、若者をスポーツカーに呼び込もうという意気込みが感じられ、スバルは、クルマのことがすっかり分かった人に向けたものになっている、という感じです。

こう比較していくと、トヨタはまだ手馴れていないけれど一生懸命頑張っているなという感じで、スバルはそうそうそうなんだよ分かってるなぁという印象があります。個人的には、スバルのサイトがしっくりきますが、一般の人からすれば常連客以外は入りづらい店という雰囲気もあるかもしれません。みなさんは、どちらのサイトがお好みでしょうか?

トヨタ86スペシャルサイト

SUBARU BRZスペシャルサイト

(ジム加納)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2012/02/03/110604