トヨタ86(ハチロク)発表の結果、消えていくクルマがあるのをご存知ですか?

待望のトヨタ86、そしてスバルBRZが正式発表されましたね。

しかし、その影でひっそりと消えていくクルマがあります。いや、ひっそりとじゃないな……。

 

その消えていくクルマとは

スバル・サンバー。

 

まるでポルシェ911のようなRRレイアウト、軽自動車としては稀な4気筒エンジン、そしてこだわりの4輪独立サスペンション。それに、酔狂としか思えないスーパーチャージャーつきエンジン。マニアにはたまらないスバルの名車サンバーですが、今年2月で生産が終了することが決定しています。そして、スバルオリジナルのサンバーの歴史は終わり伝説となっていくのです。

それがトヨタ86やスバルBRZとどう関係があるのか?

実は、現在サンバーを生産している富士重工業の群馬製作所 本工場のラインが、サンバー生産終了後はこのスポーツカーのラインに生まれ変わるのです。

生まれるクルマあれば、消えていくクルマあり。

いま、とても歴史的な瞬間に立ち会っているように思えるのは、気のせいでしょうか?

 

ちなみに、生産終了を前にサンバーの受注は急増し、製造ラインは現在フル生産状態だそうです。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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