トヨタ86(ハチロク)のカタログには『低重心を徹底追求したパワーユニットをフロントミッドシップに搭載』という一文があります。
つまりフロントミッドシップということは、一般的にはフロントの車軸(タイヤの中心)より後ろにエンジンがなかればいけません。
ですが、どう見ても、この水平対向エンジンFA20型は、フロント車軸より前に搭載されています。
そのあたりの見解を、トヨタのスタッフに聞いたところ……
「パワーユニットというのはエンジンとミッションを合わせた状態を指しています。つまり、その状態での重心が前車軸より後ろに位置しているというのを『パワーユニットをフロントミッドシップに搭載』と表現しているのです」。
なるほど、ちょっと無理矢理な感もありますが、誕生したばかりですから温かく見守りましょう(笑)
(山本晋也)