3チームが新型トヨタ86でD1グランプリに参加するが、エンジンはすべて違ってます!

まぎらわしいったらありゃしない。「ハチロク」っていったら、去年まではAE86型カローラレビン/スプリンタートレノのこと。ところが今年に入ってからは、「ハチロク」といえば、もっぱら新型トヨタ86のこと。しかも今年は、人気のドリフト競技「D1グランプリ」に、AE86と新型86の2台体制でエントリーするチームがあるというのだから、混乱のきわみです。

そのハチロク・ダブルエントリーチームというのは、Team UPGARAGE with DRoo-Pのこと。昨年までは超速AE86で、異彩を放っていたチームだ。それが、「ハチロクだったら、やらないわけにゃいかん!」とばかりに、D1グランプリの2012年シリーズに、新型86の投入を決定。しかもAE86も継続して参戦させます。新型86のドライバーは、昨年までAE86に乗っていた日比野哲也選手。そして昨年までSC430に乗っていた松川和也選手がAE86に乗ることになります。

1月の東京オートサロンではハチロク2台でデモ走行も披露。新型86はまだほとんどノーマルの状態で、ここから大幅なモディファイがほどこされる。
Team UPGARAGE with DRoo-Pでは、D1グランプリを戦えるパワーを手に入れるために、水平対向のEJエンジンをベースにしたターボエンジンを新型86に搭載する予定。すでに車体は手に入れ、突貫工事で製作中。

また、Team UPGARAGE with DRoo-Pのほかにも86の投入を予定しているチームがふたつあります。

ひとつは日本最大のチューニングパーツメーカー、HKSだ。約7年ぶりの参戦となるHKSは、86に独自のスーパーチャージャーを装着してパワーアップ予定。ドライバーは2011年のGT300チャンピオン谷口信輝選手です。

東京オートサロンでデモ走行をしたHKSの86。こちらもまだほとんどノーマルで、シーズン開幕までには大幅に手が加えられることになる。カラーリングも変わるかも。
また、もう1チームは、レーシングドライバーMAX☆織戸こと織戸学のチームで、こちらはなんと86にIS-FのV8エンジンを搭載して戦う計画を立てています。もちろんドライバーは織戸本人がサイドを引きます。

いち早く新型86の本気のドリフトが見られるD1グランプリシリーズ。東京・お台場の特設コースで、4月14日開幕だ!

詳しい情報は、http://www.d1gp.co.jpをチェック。

 

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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