2011年は震災などいろいろなことがありクルマの販売は伸び悩みました。登録車の販売台数は268万9074台で、前年比83.3%。需要が急増して値上がりを見せた中古車も377万4015台で前年比96.0%。そして人気を集めた軽自動車も152万1145台と前年比88.1%。
厳しい状況が続いています。
そんな2011年ですが、新車販売ラインキングはトヨタ・プリウスが25万2528台とトップ。2位にはハイブリッドが追加されたホンダ・フィット(20万7882台)、3位トヨタ・ヴィッツ(12万8725台)と、おなじみの顔ぶれとなりました。
そして軽自動車のトップ3は、1位スズキ・ワゴンR(16万439台)、2位ダイハツ・ムーヴ(14万5201台)、3位ダイハツ・タント(12万9118台)。こちらも納得の顔ぶれです。
と、ここで気がつきました。
登録車3位のヴィッツよりも、軽の上位3台の方が売れています。
こうなったら、どんなランキングになったのか整理してみようと思います。
1位 トヨタ・プリウス (登録1位:25万2528台)
2位 ホンダ・フィット (登録2位:20万7882台)
3位 スズキ・ワゴンR (軽1位:16万439台)
4位 ダイハツ・ムーヴ (軽2位:14万5201台)
5位 ダイハツ・タント (軽3位:12万9118台)
6位 トヨタ・ヴィッツ (登録3位:12万8725台)
7位 ダイハツ・ミラ (軽4位:12万14台)
8位 日産セレナ (登録4位:8万4359台)
9位 スズキ・アルト (軽5位:8万3100台)
10位 トヨタ・カローラ (登録5位:7万758台)
11位 ホンダ・フリード (登録6位:6万7736台)
12位 ホンダ・ライフ (軽6位:6万7574台)
13位 日産モコ (軽7位:6万1766台)
14位 マツダ・デミオ (登録7位:6万1736台)
15位 トヨタ・ラクティス (登録8位:5万9207台)
16位 スズキ・パレット (軽8位:5万4825台)
17位 トヨタ・パッソ (登録9位:5万3974台)
18位 日産マーチ (登録10位:5万274台)
19位 日産ルークス (軽9位:4万9548台)
20位 ホンダ・ステップワゴン(登録11位:4万8797台)
なんと登録車と軽の争いはほぼ互角で、あらためて軽の人気が解ります。
そして好燃費のクルマが上位にランクインしています。1位のプリウスはワゴン仕様のαも登場して納車待ちの長い列が続いていますし、人気のフィットもハイブリッドやシャトルを追加したことで、その人気を不動のものにしています。そしてやはりハイブリッドが追加された11位のフリード、第三のエコカーとして注目を集める7位ミラや14位デミオ、アイドリングストップ機能が付いた8位セレナなど、ガソリンの品不足を経験したこともあってか、一段と燃費に注目が集まったように感じます。
気の早い話ですが、2012年はどのような上位となるのか今から楽しみです。
ですがここに来て強力なライバルが登場しています。トヨタ・アクアです。
このアクア、月間販売目標は1万2000台ですがすでに4ヶ月以上待ちという人気です。
プリウスを1ヶ月にならすと2万1044台ですから、1万2000台の生産体制ではプリウスが首位。ですが昨年生産分が今年納車されるわけですから、迫れる可能性がありますし、増産もあるかも。
でも、プリウスはプラグイン・ハイブリッドが出ますよね。この追加もあるわけでー。
果たしてどうなるのか解りませんが、もしかしたら、2012年の販売No.1は、トヨタがどちらの生産を優先するのか?
これで決まるのかもしれませんね。
(佐藤みきお)