WRCで勝つために、ランエボとインプは毎年のように進化し続けました!【90年代国産車のすべて/WRC編】


「国際ラリー選手権のWRCで勝つ!」その目的を果たすために、90年代に毎年のようにモデル進化を果たしたクルマといえば、三菱・ランサーエボリューション(ランエボ)とスバル・インプレッサWRX STi(インプ)です。
2台とも素性は1800ccの5ナンバーFFセダンですが、これに2Lターボエンジンと4WDを組み込んで武装してきました。

ランエボは92年の登場以来、エボリューションの名のごとく、8年3ヶ月の間にⅥ型までデビューしました。名機の誉れ高い4G63型の直4ターボエンジンを搭載し、途中ランサー本体のフルモデルチェンジを一回挟みながら戦闘力を向上させていきました。屈強なエンジンとハイテクで武装した、真っ赤なボディカラーが似合うマシンでした。


そしてランエボの「宿命のライバル」ともいうべきインプレッサWRX STiが94年に登場してきます。こちらも5年半の間にバージョンⅥまで送り出されました。
スバルの場合は、大柄なレガシィから小型軽量なインプに車両変更するという念の入れようでした。しかも初期のSTiに至っては型式認証を受けておらず、現車を陸運事務所へ持ち込んで改造車としての公認登録を受ける必要があったのですから、気合入りまくりでした。
インプは「水平対抗エンジン+4WDの低重心シンメトリカルパッケージ」で、低重心で切れ味鋭い操縦性を備えていました。ブルーのWRCカラーは、いつみてもカッコ良いですよね。

日本人には、決められたルールの中でとことん極めようとする気質がありますよね。WRCで勝つために生まれたランエボとインプは、まさに「日本の極み」ともいうべきスーパーマシンだと思います。

(拓波幸としひろ)