デトロイトショーでアメリカン・ホンダモーターがAcuraブランドから「NSXコンセプト」をはじめ、新型コンパクト・ラグジュアリーセダン「ILXコンセプト」、二代目となる新型「RDX」のプロトタイプをワールドプレミアしました。
今回のショーでホンダの伊東社長は米国でHV車の生産を今春にも始めると発表。現在ホンダは北米市場で販売しているHVを日本で生産していますが、円高が続く中、価格競争力を高める目的で今後現地生産比率を高めると共に米国から各国に輸出することも検討しているようです。
具体的には北米を開発や生産拠点として今後3年間で全モデルを一新、北米と中国でのブランド強化に加え、2013年以降、アラブ、サウジアラビア、ロシア、ウクライナなどにAcuraブランドの展開を拡大する模様。
そのHV米国生産の第一弾となるのが新型CIVICをベースに、Acuraのエントリーモデルとして新たにラインアップする1.5LのHVセダン、「ILX」。モーターや電池などのHV基幹部品を日本から輸出し、インディアナ州工場で生産を予定。
そしてショーの目玉は何と言ってもNSXコンセプト。軽量ボディに次世代V6 VTEC直噴エンジンをミッドシップ配置、HVシステム「Sport Hybrid SH-AWD」を搭載したスーパースポーツモデルとなっています。
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ボディサイズは、4330×1895×1160mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2575mm。タイヤサイズはフロントが255/35R19、リアが275/30R20。
パワートレーンはV6エンジン+モーター+デュアルクラッチの組み合わせで、左右前輪を独立した2つのモーターで駆動する4駆システムを搭載。左右のトルクを独立制御可能でクルマの旋回に必要な力を自ら生み出し、オン・ザ・レール感覚のコーナリングが可能になったとしています。
既にGT5(グランツーリスモ5)のバーチャル動画も登場しており、走行シーンをイメージする事が可能です。新型NSXも米国で開発・生産するようで、3年以内に発売を予定、順次グローバル展開を目指す模様。
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一方、新型RDXは3.5L V型6気筒ガソリンエンジンを搭載するCUVで、米国オハイオ州で生産、今春に発売されるようです。
以上のようにホンダは未曾有の円高で苦しむ国内生産から米国での生産に積極的に切り替えていく事で、活気が戻りつつある米国に再び殴り込みをかける戦略であることを明確に打ち出して来たと言えるでしょう。
こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2012/01/07/99783
(Avanti Yasunori )
【画像がすべて見られない方は>>> https://clicccar.com/101006 】
<外部画像リンク>
http://www.motortrend.com/auto_shows/detroit/2012/1203_2012_detroit_acura_nsx_concept/