デモカー見せて下さい。初音ミクBMW、エントラント代表StudieAG鈴木社長に訊く その6【痛車 スーパーGT】

初音ミクBMW、エントラント代表StudieAG鈴木社長ロングインタビューの第6弾、最終回です。

初音ミクBMWのチームを運営、サポートしながらも本職はBMWチューナーの鈴木氏。当然ながらショップにはデモカーの数々もあるわけです。オートサロンも近いことですし、出展車両を中心にデモカーをチラ見させていただこうと思います。

-- 今までデモカーを数多く作られたと思うのですが、今日もお店にはデモカー、あるのですか?

鈴木「ありますよ。ちょうどオートサロンに出そうかなというのが」

-- ぜひ拝見させて下さい。

-- おーっ!これは1シリーズMクーペ!clicccarでも取材しましたよ。袖ヶ浦で。

鈴木「その節はお世話になりました」

-- あれからかなりリファインされたんですか?

鈴木「今のところホイールとシートや内装を変更しています。この1シリーズMクーペ自体、BMWジャパンさんが正規輸入を断念しちゃったんで、ほとんど日本に入ってきませんから。」

-- やっぱり最低地上高の問題で正規輸入しないんですか?

鈴木「それよりもリアのキャンバーが付き過ぎててタイヤの下半分がはみ出していると言われたらしいんですよ。型式認定だとアウトだけど持ち込み車検だとセイフ。微妙なところみたいですよ」

-- これはナンバーついてますもんね。

鈴木「もう一台は新しい5シリーズです。エアロからブレーキ、その他詳細はオートサロンで見てください」

-- 流行のマットカラーですね。

鈴木「これは初音ミクBMWのマーキングをお願いしているYMG1さんに協力してもらってシートでフルラッピングしています。着せ替え感覚って言うんですか?そういうものも提案していこうかと」

-- こっちのX6はマットでも塗装ですね。

鈴木「ミリタリー感を出すには塗装でしょう(笑。実際、僕の好みはシートより塗装です。やっぱり色の深みって違いますからね」

-- Studie AGといえばGT300マシンのレプリカも出してましたよね。

鈴木「それはコチラです」

-- これは本当にカッコイイですよ

鈴木「型は同じですからね。フロントのカナードが一体になっている程度しか違いはありませんね」

どれだけそっくりかはレーシングカーの写真と比較してみてください。

-- あっちにある丸裸のZ4はなんですか?

鈴木「今年走らせたZ4 GT3のボディーパネルのスペアがあるので、こいつに着けちゃおうかと」

-- カーボンのあれですか?

鈴木「カーボンもカーボン、ドライカーボンですよ。外装は完全なレプリカ、というよりも本物とレプリカのハイブリッドですね。なにせパーツは全部本物のGT3用ですから」

-- うわぁ。完成が楽しみだ!

 

Studie AGの鈴木さんは本当にBMWへの愛があふれている。その愛ゆえか、見かければいつでも笑顔が絶えない。それは顧客に対しても、初音ミクBMWサポーターに対しても、そして全く見知らぬ誰かへも注がれる笑顔。愛するものに囲まれ、それをもっと良いものにしようという姿勢に心を打たれたインタビューでした。

Studie AG http://www.studie.jp/

(北森涼介)

追記(2011/12/28)

1シリーズMクーペはオートサロンには出展なさらないとのこと。出展すると書いてしまいまして大変申し訳ございません。関係各位、ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。1シリーズMクーペにご興味のある方はStudie AG(http://www.studie.jp/)にお問い合わせください。

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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