「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン2011」アンケートに答えてみた

2011年のモータースポーツもメジャーどころはすべて終わり、ストーブリーグもまだ少し早いといったところで、モータースポーツファンにとってはオフシーズンになっています。それでも、来シーズンのことを考えるのは楽しいもので、フォーミュラ・ニッポンのオフィシャルサイトでアンケートを募集していたので答えてみました。

アンケート内容は、大別すると以下のようになります。
・ご回答者のプロフィールについて、お伺いします。
・今年2回開催した、Enjoy Kidsイベントについてお伺いいたします。
・大会開催時に実施したイベントについてお伺いいたします。
・大会開催時のステージについてお伺いいたします。
・競技関係についてお聞かせください。
・テレビ放送について、お伺いします。
・公式サイトについて、お伺いします。
・フォーミュラ・ニッポン全体について、お伺いします。

この中で自由に書き込める欄があったので、日々、思っていること、考えていることなどを書き込んでみました。

Q14 予選方式(ノックアウト方式)についての感想をお聞かせください(※予選方式についてご意見、ご要望があればお聞かせください)。

A14 「通常の予選方式にして、コース上にクルマがいない状態をなくすため、既定周回数を定めます。
予選セッションが1時間なら、前半30分に5周以上、後半30分に5周以上、走るようにします。その周回数をクリアできなかった場合、1周につき、予選順位から1ポジション、ダウンさせます。
たとえば、前半4周、後半3周なら、予選順位は3位でも、3グリッド分ダウンで6位、といった具合です。
また、より予選を走らせたいなら、予選1位3ポイント、予選2位2ポイント、予選3位1ポイント、と予選に高ポイントをつけます。さらに、周回数トップ3に1ポイントを付与します。
かつてのロス・チーヴァーのように一発勝負も楽しくはありますが、クルマが走っているところを見せるのもファンサービスのうちですから」。

Q15 決勝レースについて感想をお聞かせください(※決勝レースについてご意見、ご要望があればお聞かせください)。

A15 「フォーミュラ・ニッポンは、イコールコンディションのはずなのに、レースでは差がついてしまい、追い越しもほとんど見られません。
かつては、世界で最も面白いトップフォーミュラがフォーミュラ・ニッポン(全日本F3000選手権)だったのに、今ではインディカーシリーズの方が圧倒的に面白いです。
まぁ、今年のインディカーシリーズは、2列縦隊の再スタートやショートオーバルでの多台数など、エンターテイメントを優先した危険なところもありましたが・・・。

そこで、以下のようなルールを定めてみてはいかがでしょうか。5ポイントごとにオーバーテイクボタンの使用回数を1回減らす、1ポイント1kg以上のウエイトハンデを課す、2レース制にして2レース目はフルリバースグリッドによる低速ローリングスタートを採用する。
ウエイトハンデはフォーミュラカーらしくない、フルリバースグリッドは危険、といった声もあるでしょうが、オーバーテイクボタンに関してはすぐに採用しても特に問題は感じません」。

Q24  フォーミュラ・ニッポン全体について、お伺いします。ご意見、ご要望があればお聞かせください。

A24 「モータースポーツは、3極構造(4極構造)があるからこそ面白いのだと思います。
国内トップフォーミュラの場合、かつては、シャシーもエンジンもタイヤも3極構造(4極構造)になっていました。
シャシーは、マーチvsシェブロンvsノバvsKE、ローラvsレイナードvsレイトンハウスvsMC、ローラvsレイナードvs童夢。
エンジンは、BMWvs三菱vsBDAvsルノー、無限vsDFVvsヤマハ、無限vsDFVvsジャッド。
タイヤは、ブリヂストンvsダンロップvsヨコハマ。
時期的には重なりが微妙なものもありますが、おおむね上記のような3極構造(4極構造)がありました。

フォーミュラ・ニッポンは、現在は、シャシーはスウィフト、エンジンはトヨタとホンダ、タイヤはブリヂストンで、エンジン間の熾烈な競争はなく、実質的なワンメイク状態です。スウィフトもヒロ松下なので日本のメーカーとも言え、フォーミュラ・ニッポンの名に相違はありません。
それでも、国内トップフォーミュラである以上、複数のシャシー、エンジン、タイヤが競ってこそ真のフォーミュラ・ニッポンになると言えます。

1993年前後の全日本F3000が最も盛り上がっていましたが、シャシーはローラ、レイナード、童夢、エンジンは無限、DFV、ジャッド、タイヤはブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマ、とまさに3極構造でした。
しかも、この3つの組み合わせがさまざまで、どのパッケージがいいのか、どのドライバーに何が合っているのか、サーキットとの相性はどうなのか、92モデルか93モデルのどちらがいいのか、など、見る方にとってもとても楽しめるものだったのです。

また、それよりもずっと前のトップフォーミュラでは、誰それがヨーロッパから○○を持ち込むらしいといった情報が雑誌やプログラムに載れば、それはもう楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

当時と今とでは経済状況が大きく異なるので同列には考えられません。しかし、日本でもフォーミュラ・ニッポンに対応できるメーカーはあり、このような状況に持ち込むのが理想です。

エンジンはトヨタ、ホンダ、日産などがあり、タイヤはブリヂストン、ダンロップ、ヨコハマがあります。
シャシーは、かつては、小島エンジニアリング、ノバ・エンジニアリング、ムーンクラフト、童夢などが参戦し、F4なら東京アールアンドデー、ウエストレーシングカーズ、ザップスピードなどもシャシーを製作しています。
これらの中で今はフォーミュラ・ニッポンに参戦していないメーカーがすぐに対応するのは難しくとも、こうした方向に持っていくことがフォーミュラ・ニッポンを国内トップフォーミュラらしい姿にすることだと思います」。

このアンケートは18日まで募集していて、登録すれば誰でも回答することができます。みなさんも、自分の思いのたけをぶつけてみてはいかがでしょうか。しかし、この手のアンケートは、一方的に聞くだけでなく、回答者が同意すれば匿名もしくはハンドルネームでサイト上で公開すれば、より有意義な意見が得られるのではないかと思いますが、どこもあまりやりませんね。

Formulla NIPPON official website

(ジム加納)

【リンク切れ、画像がすべて見られない方は】https://clicccar.com/2011/12/14/92967