♯1 盗難防止システムを思わせる赤色点滅LEDランプ
いまや高級車に標準装備されるセキュリティシステムの有用性は言うまでもありませんが、それなりの高額商品だし、DIYで簡単に組み込めるほど甘くないのも事実です。そこでLEDスキャナーを使って、セキュリティ車両を手軽に装ってみましょう!
所要時間1〜2時間 難易度★★☆☆☆
点滅IC内蔵LED/コンパクトリレー/LEDロックマウント/延長配線
(用意する工具)
ドライバー/クリップリムーバー/電工ペンチ/ペンチ/タイラップ/エレクトロタップ/電動ドリル
<作業1>
①
まずはイモビライザーインジケーターを思わせる純正セキュリティ風ランプから。オーディオ裏のアクセサリー電源にアクセスするため、化粧パネルを取り外します。ちなみに今回のベース車両は初代フォレスターです。
②
続いて、オーディオを固定しているラックのビスを緩め、オーディオユニットを手前に引き抜きながら取り出します。
③
この車両の場合は社外品のカーオーディオが取り付けられていたため、タグによって各電源コードの判別がつきやすくなっていました。
④
社外オーディオ用コネクターキットから配線を辿れば、純正ハーネスのACC&常用電源を簡単に割り出すことが可能です。
⑤
純正ハーネスからアクセサリー電源を割り出す場合は、ポジションランプを点灯させた状態で検電テスターを使用します。
<作業2>
①
次はLEDランプを組み込む適当な場所を探し出しましょう。今回は未使用状態の追加スイッチ用めくら蓋を使うことに決定!
②
用意したLEDランプのサイズに合わせた歯を用意し、電動ドリルで一気に穴を開けていきます。もちろん、キリで代用してもOKですよ。
③
LEDに専用ロックマウントのベース部分をセットして、適正サイズの穴を開けた追加スイッチのめくら蓋にLEDを通します。
④
専用のロックマウントは2ピース構造でLEDを前後からしっかりと固定してくれる仕組みです。見栄えの良さも一流です。
⑤
スイッチボックスにLEDを組み込み終えたところ。穴を開けてLEDを組み込むだけですが、純正チックな仕上がりにご満悦!
<作業3>
①
次は、さすがに市販のLED付属のコードをオーディオ裏まで引き回すことはできませんので、LEDの配線延長用のコードを製作します。
②
配線の確実性を高めるため、スイッチボックスに組み込んだLEDライトの配線先端にギボシ端子を組み込みましょう。
③
同じようにスイッチボックスからオーディオの裏手まで引き回せる長さの配線コードも、ギボシ端子のオス/メスをセットします。
④
LEDランプに延長コードを継ぎ足し、スイッチボックスからダッシュパネル内部にコードを引き回していく準備をしましょう。
⑤
延長コードをすべてダッシュパネル内部に引き込んだら、スイッチボックスの目くら蓋を元通り、パチッと組み込んでおきます。
<作業4>
①
あとは配線を繋ぐだけです。スイッチボックスからダッシュパネル裏に引き込んだ配線は、足下の隙間からオーディオ方向へ取り回していきましょう。
②
ダッシュボード下の配線作業は限られた空間で行わなければならず、アクロバティックな体勢が強いられるけれど、ここはガマン!
③
足下を引き回す配線が運転の妨げになるのは危険すぎますので、配線はタイラップを使ってしっかりと固定しておきましょう。
④
延長コードを引き回し終えたら、下の配線図のようにリレーとアクセサリー電源をエレクトロタップで接合して、配線完了です。
⑤
裏側の配線に負荷がかからないようにオーディオユニットと化粧パネルを元通りに組み付けたら、作業終了です。
完成!
取材協力=J-LUG
(増田真一)