マツダTAKERI(雄)は、新デザインテーマ「魂動(こどう)」を受け継いだ次世代セダンのコンセプトカーですが、非常に流麗なスタイルが特徴です。
近年すっかりおなじみになったマツダの五角形グリルから繋がるようにヘッドライト、フロントフェンダーへラインが構成され、伸びやかにサイドへ。そして安定感、どっしりとした印象を与えるリアフェンダー、フロント同様に灯火類まで回り込んだガーニッシュなど前後のまとまりも抜群で、骨太ではないのに力強さを感じさせるデザインにまとめられています。欧州の超高級スポーツセダンといわれても信じます。
これ、ショー会場ではもちろんですが、太陽の下で見ると相当カッコイイと思います。
そんなTAKERIですが、内容はスカイアクティブ満載。
SUVのCX-5でスカイアクティブはフル採用となるのですが、実はまだ隠し球があって、マツダ独自のエネルギー回収システムi-ELOOP(アイ・イーループ)が搭載されます。
これはブレーキ時のエネルギーをキャパシタ(効率の高いバッテリーのようなもの)に蓄えてヘッドライトやエアコンなどの電力に使おうというもので、一段と燃料消費を抑えることができます。モーターを積んでいないためハイブリッドではありませんが、その分重量増や構成パーツを増やすことなく商品化できそう(キャパシタは高価でしょうけれど)。
マツダとしては、ハイブリッドはその先と考えているようで、まずは内燃機関を徹底的に煮詰めるのでしょう。できればi-ELOOPではなくてスカイアクティブ・エネルギー、なんて名前ですともっと良かったような気がしますが、進化はとまらないと言うわけですね。
そうそう、次期アテンザかどうかですが「基本的にはこの路線です」ということです。現行アテンザの登場は2008年ですから、新型はまだ先でしょうけど楽しみです!
(佐藤みきお)