東京モーターショーの歴史第2段は「Howmuch@東京モーターショー」、気になる入場料を見てみましょう。ちなみに第1回(1954/S29年)は「入場無料」でスタートしていました!
最初の有料化は、第3回(1956/S31年)からで、入場料は20円でした。この時は、会期の最初3日だけが有料で、以後は無料だったそうです。
前の年に、通産省から最高速100キロ、4人乗りで販売価格25万円という国民車構想が発表されていましたから、はじめて夢のマイカーが身近なものに感じられたのではないかと思います。
第8回(1961/S36年)には、入場料は早くも100円に値上がりしています。政府が所得倍増計画を発表した直後で、まさにこれから日本経済と国民所得が急速に成長していくのですね。モーターショーでも、ミケロッティ・デザインのプリンススカイライン・スポーツ・コンバーチブル等の華やかなモデルが数多く展示されました。
オイルショックの影響もあり、隔年開催となった第21回(1975・S50)に、入場料は500円になりました。
高度成長の反動で、環境汚染が社会問題化する中、排ガス規制の低公害技術を中心とした展示となりました。環境を意識したポスターが印象的ですね。さすがに来場者も減ってしまい地味な内容だったそうです。
入場料が1000円の大台に乗ったのは、第28回(1989・H1)の幕張メッセでのモーターショーでした。先のWhere編で紹介したとおり、この回はエポックメイキングなクルマが揃っていましたね。
それにつけても、ポスターのお姉さんが乗っているでんでんむし?でんでんタイヤ?は、一体何なんでしょう?
さて来月12月に行われる第42回東京モーターショーの入場料は、大人1500円、高校生500円、中学生以下無料となっています。今なら公式サイトで、割安な前売券も購入できます。
また変わったところでは、「自動車ジャーナリストさんのガイドツアー付前売券」も2000円で発売していますからお見逃しなく!「初心者コース」と「クルマ好きコース」があって、特に後者が結構埋まってきているみたい。運が良ければ、あの吉田由美さんにガイドしてもらえるかもしれませんよ~!